平成24年2月15日
国土交通省では、受発注者双方の積算労力の軽減等を目的とした「ユニットプライス型積算方式」を平成16年度より一部の工事で試行してきましたが、当該積算方式について価格の妥当性への懸念、価格の透明性確保等の課題が指摘されてきたところです。
このため、積算の効率化の一層の促進と「ユニットプライス型積算方式」の課題を改良した新たな積算方式として、『施工パッケージ型積算方式(仮称)』を土木工事において試行導入することとしましたので、その概要をお知らせいたします。
■『施工パッケージ型積算方式(仮称)』の概要
・直接工事費の積算を機械経費・労務費・材料費を含めた1つの「施工パッケージ単価」で計上する。
・共通仮設費、現場管理費及び一般管理費等の間接費は、従来の積上積算方式と変わらず率式等を用いて計上する。
・「施工パッケージ単価」は受注者との合意単価と応札者単価を活用しつつ、複数年の単価の傾向や実際の施工状況等も踏まえた上で、標準単価として設定する。
・標準単価と、標準単価から地区毎に設定される積算単価への補正方法を公表し、「施工パッケージ単価」の価格の透明性を確保する。
■導入の時期等
・平成24年10月1日以降に入札を行う工事より、「施工パッケージ単価」を用いた積算方式の試行を開始する。
・平成24年度の「施工パッケージ単価」は、ユニットプライス化が進んでいた舗装、道路改良、築堤・護岸の細別について、先行して設定する。
・平成24年度試行状況を踏まえた上で、「施工パッケージ単価」を順次拡大する。
・平成24年4月1日以降に入札を行う工事から、「ユニットプライス型積算方式」による積算は実施しない。
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