報道・広報

JR西日本に対する運輸安全マネジメント評価(4回目)の結果について

平成21年10月27日

 国土交通省では、平成18年10月から、運輸事業者の安全管理体制の構築・改善状況を評価し、継続的改善を確認するため、「運輸安全マネジメント評価」を進めています。
 今般、別紙のとおり、西日本旅客鉄道株式会社(以下「JR西日本」)に対する4回目の運輸安全マネジメント評価を実施いたしましたので、お知らせします。詳細は別紙をご覧ください。

1.出席者

国土交通省:大臣官房運輸安全政策審議官等
JR西日本:佐々木社長等

2.日程

  10月26日(月)~27日(火)

3.評価結果

(1)昨年の評価時と比較して見直し・改善がなされて評価した点

  [1] 輸送の安全に係るコミュニケーションの改善に向けた取組みの推進

  [2] 年間約3万件に及ぶ安全報告・気がかり事象を収集し、それら情報に対し迅速に対応す るとともに、同取組みに係る教育・訓練を継続的に実施するなど、リスクアセスメントの取組みを充実していること


(2)安全管理体制の自律的・継続的な改善のため更なる取組みの検討を求めた点

 [1] リスクアセスメントに係る各支社や現場における優良事例や事故・ヒヤリハット情報を把握し、それら事例を本社、支社、現場の各レベルで共有することにより、会社全体として安全の取組みのレベルアップを図ること


(3)最近における福知山線脱線事故調査に係る情報漏えい等の働きかけ等について、平成21年9月28日付けの国土交通大臣による命令書に従い、徹底的な事実調査による事実の究明、再発防止策等の改善措置を講ずるとともに、今後における安全管理及び事故防止対策の徹底を図るため、次の事項について早急に実施することが必要と指摘。

  1 安全確保に関する経営トップのコミットメントを改めて発出し、今後における安全確保の姿勢を明らかにすること。また、その考え方を現場職員を含む全社員に徹底し、全社一丸となって安全確保を図るための体制を改めて構築すること

  2 安全確保については、経営トップと現場職員の相互理解に基づいた現場の安全意識の向上、安全対策への取り組みが不可欠であることを踏まえ、経営トップと現場職員のコミュニケーションの充実、現場職員の意見や提案を安全対策に反映させるシステムの構築や充実を図ること等、現場職員による主体的な安全対策への取り組みを徹底するために必要な対策を実施すること

  3 上記1及び2の対策の実施状況について、可及的速やかに国土交通省に対し報告すること。


  なお、当運輸安全監理官室においては、上記3の報告を受けた後、上記1及び2の対策の実施状況等を評価するため、貴社に対する運輸安全マネジメント評価を実施する予定です。

 

お問い合わせ先

国土交通省大臣官房運輸安全監理官付企画調整官 伊地知 英己
TEL:(03)5253-8111 (内線22052) 直通 (03)5253-8797

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