令和4年10月11日

９月２７日～１０月７日に、国際民間航空機関（ICAO）総会が開催され、国際航空分野における脱炭素化の長期目標として、「2050年までのカーボンニュートラル」を目指すこととする長期目標が採択されるとともに、航空安全、航空保安、航空管制などの分野における次期３か年の活動方針・計画等が承認されました。また、日本が理事国に再選されました。

　今回のICAO総会は、ICAO本部（カナダ・モントリオール）で開催され、オンラインによる出席も可とするハイブリッド方式により行われました。
　日本代表団は、豊田俊郎 国土交通副大臣を首席代表とし、ビデオメッセージによる代表演説を行いました。
 
１．国際航空分野における脱炭素化の長期目標の設定等について
　日本がリードした国際航空分野における脱炭素化の長期目標に係るタスクグループの報告書がベースとなり、「2050年までのカーボンニュートラル」を目指すこととする長期目標が採択されました。
　また、国際航空分野におけるCO2排出削減の枠組みについて、各国航空会社に課される削減量に係る算定基準の見直し等が採択されました。　
 
２．ＩＣＡＯの次期３か年の活動方針・計画等について
　航空安全、航空保安、航空管制などの分野における取組の継続的な実施や深化を図るため、
ＩＣＡＯが策定している、[1]「世界航空安全計画」（GASP）、[2]「世界航空保安計画」（GASeP）及び[3]「世界航空交通計画」（GANP）について、次期計画が承認されました。
 
３．理事国選挙の結果について
　日本は1956年以降、連続して理事国に選出されていますが、今回の選挙においても、引き続き理事国に再選されました。
 
４．その他
　各国代表団と会談を行い、我が国の水際措置緩和を説明し、各国航空会社の復便を幅広く呼びかけるとともに、特に、韓国との間では、10月30日以降の羽田―金浦便の増便について合意しました。
　また、中国との間では、日中間での更なる増便について話し合いました。

 

豊田副大臣による代表演説

 

ICAO理事会議長及び事務局長との会談