平成29年7月7日
国土交通省では、昭和33年から全国の一級河川(直轄管理区間)で水質調査を実施しています。この度、平成28年の水質調査結果を取りまとめましたのでお知らせします。
BOD(*1)又はCOD(*2)の環境基準を満足した調査地点の割合は91%となりました。
「水質が最も良好な河川(*3)」は、尻別川、後志利別川、鵡川、沙流川、荒川(阿武隈川水系)、玉川、安倍川、櫛田川、宮川、北川、小鴨川、佐波川、仁淀川、厳木川、球磨川、川辺川、小丸川及び五ヶ瀬川の全18河川でした。このうち、玉川、櫛田川、佐波川については、初めて「水質が最も良好な河川」となりました。
(*1)BOD(生物化学的酸素要求量):河川の水質の汚濁状況を図る代表的な指標である。水中の汚れ(有機物)が微生物により分解されるときに消費される酸素量のことで、BODの値が大きければ水が汚れていることを表す。
(*2)COD(化学的酸素要求量):湖沼や海域の水質の汚濁状況を図る代表的な指標である。水中の有機物を酸化剤で酸化されるときに消費される酸化剤の量を酸素量に換算したもので、CODの値が大きければ水が汚れていることを表す。
(*3)BODの年間平均値が各調査地点の平均で0.5mg/ℓである河川
【概要】
○環境基準の満足状況【パンフレット7頁】
平成28年は、有機汚濁の代表的な指標であるBOD又はCODの環境基準を満足した調査地点の割合は、91%(901地点/987地点)であった。
このうち、河川では97%(863地点/887地点)で9年連続95%以上となった。
○水質が最も良好な河川【パンフレット4頁】
「水質が最も良好な河川」は、尻別川、後志利別川、鵡川、沙流川、荒川(阿武隈川水系)、玉川、安倍川、櫛田川、宮川、北川、小鴨川、佐波川、仁淀川、厳木川、球磨川、川辺川、小丸川及び五ヶ瀬川の全18河川であった。
玉川、櫛田川、佐波川については、初めて水質が最も良好な河川となった。
○水質改善状況【パンフレット6頁】
下水道の整備や、行政と流域住民が協働で行ってきた生活排水対策や環境学習の推進等の取組み等により、中野橋(淀川水系山科川)、亀の子橋(鶴見川水系鶴見川)ではこの10年間でBOD値が5.0mg/ ℓ以上改善された。
※概要版・地方版については、下記を参照。
○平成28年全国一級河川の水質現況
http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/suisitu/h28_suisitu.html
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