平成24年4月6日
平成24年3月27日に開催された下水道革新的実証事業評価委員会において、平成23年度下水道革新的技術実証事業について評価が行われましたのでお知らせします。
(1)超高効率固液分離技術を用いたエネルギーマネジメントシステムに関する実証事業
実施者:メタウォーター(株)・地方共同法人日本下水道事業団 共同研究体
実証フィールド:大阪市中浜下水処理場
(2)神戸市東灘処理場 再生可能エネルギー生産・革新的技術実証事業
実施者:(株)神鋼環境ソリューション・神戸市 共同研究体
実証フィールド:神戸市東灘処理場
上記事業について、学識経験者で構成される「下水道革新的技術実証事業評価委員会」において以下のとおり評価されました。
(1)本技術は、超高効率固液分離技術、担体を用いた高効率高温消化技術、燃料電池を用いたスマート発電技術で構成された従来技術よりも高機能なシステム技術であり、平成23年度の実証研究において一定の成果が得られた。今後、槽内担体の目詰まり対策等の高温消化時の課題への対応や、システム全体での評価などが必要なことから、平成24年度も引き続き研究を実施し、ガイドライン化を図ることが望ましい。
(2)本技術は、地域特性を活かした多様なバイオマスによるガスの精製技術、鋼板製消化槽の可視化技術など、従来技術よりも高機能なシステム技術であり、平成23年度の実証研究において一定の成果が得られた。今後、技術の水平的な普及展開のため、バイオマスの種類・量を変えた性能評価や、異なる施設規模での評価などが必要なことから、平成24年度も引き続き研究を実施し、ガイドライン化を図ることが望ましい。
以上を踏まえて、平成24年度も上記事業実施者により研究を継続することが適当と判断されました。