平成29年3月31日
国土交通省は、地域の良好な水環境の創造に向けて、住民と行政が協働で下水道の市民科学に取り組んでいくことを支援するため、3月31日に「下水道の市民科学ガイドブック」を策定するとともに、全国の下水道の市民科学の取組を支援するための相談窓口を開設しました。
1. 背景・目的
地球温暖化や社会経済情勢等は変化しており、持続可能な社会を構築するために、下水道の果たすべき使命もより多様化しています。地域に適した下水道の新たな価値を探り、良好な水環境を創造するためには、住民と行政の協働により課題解決を目指すことが重要です。
2. 下水道の市民科学ガイドブック
下水道の市民科学
※は、地域住民が地域の団体(NPO、学校の科学部・同好会)や行政などの協力を得ながら、下水道に関する調査研究活動に参画することにより、よりよい地域づくりに向けて様々な課題解決を目指す方法です。
ガイドブックでは、地域住民が下水道の市民科学という新しい切り口から、行政との協働を通じて、よりよい地域づくりを創造できるよう、下水道の市民科学の有効性、取組事例、取組方、QAなどを紹介しています。
ガイドブックは、以下の国土交通省ホームページで公開しています。
http://www.mlit.go.jp/common/001178471.pdf
※市民科学(Citizen Science)
:オックスフォード英語辞典では、「一般市民が科学的な活動に取り組むことであり、その多くの場合で、専門の科学者や科学研究機関と協働あるいはその指導の下、実施されるもの」と解説されています。
3. 下水道の市民科学に関する相談窓口
国土交通省は、ガイドブックの公表に併せて、市民科学の取組方に関するご相談・ご質問に対応する相談窓口を以下のとおり開設しました。
ご相談などありましたら、相談窓口のメールアドレスまで、必要事項(団体名、氏名(ふりがな)、連絡がとれる電話番号、ご相談・ご質問の内容)をご記入の上、送信ください。
【相談窓口】
国土交通省水管理・国土保全局下水道部流域管理官付 市民科学プロジェクト事務局
E-mail : hqt-shiminkagaku※ml.mlit.go.jp(※は@に置き換えた上で送信ください。)
上記の取組により、国土交通省は、住民と行政の協働による地域の良好な水環境の創造に資する取組を支援していきます。