セキュリティ水準の高い効率的な国際物流の実現に向けて
~PS(Port Security)カードの申請書を本日より配布します~
セキュリティ強化と国際物流の効率化の両立を図るための昨今の取組
- 2001年9月11日に発生した米国同時多発テロを契機に改正されたSOLAS条約に基づき、港湾における保安対策を講ずることが国際ルールとなりました。このため、我が国では、2004年7月に施行された「国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律」に基づき、国は国際港湾施設の保安状況の評価や保安規程の承認、立入検査等を行い、国際港湾施設の管理者は、それに基づく保安対策を実施しているところです。
- 法律の施行から既に5年以上が経過しましたが、これまでに国が実施した立入検査の結果から、ターミナルゲートにおける出入管理に係るセキュリティの脆弱性が認識されているところです。また、海外主要港におけるセキュリティ水準の向上、身分証明書の偽造防止化の進展等を踏まえ、国土交通省では国際港湾施設の管理者と協働して、港湾における人の出入りを確実かつ円滑に行うことのできる出入管理情報システムの導入に取り組んでいるところです。
- 今般、本システムの導入の一環として、本システムの運用に不可欠なPS(Port Security)カードの申請書を本日より配布することとしましたので、ご報告します。
- PSカードは国土交通大臣が発行するICチップ付きの生体認証も可能とする身分証明書であり、出入管理情報システムの運用に不可欠なカードです。
- 当面の間、出入管理情報システムを導入予定の5港湾(横浜港、名古屋港、神戸港、北九州港及び博多港)を利用するユーザー(トラックドライバー及び港湾運送事業者)を発行対象とします。
- ユーザーからの申請書を受け付けた後、本年夏頃より順次PSカードを発行予定です。申請書の配布場所、記入例、受付窓口等の詳細は、以下の「PSカード発行申請に関するHP」をご覧ください。
PSカード発行申請に関するHP: http://www.mlit.go.jp/kowan/ps_card.html
- PSカードの導入により、ターミナルゲートにおける人の出入管理に係るセキュリティ水準が向上します。また本年冬頃に予定される出入管理情報システムの導入により、出入管理をより確実かつ円滑に行うことが可能となります。
参考:出入管理情報システムの導入(試行運転開始)スケジュール(予定)
- 本年冬頃:
横浜港(本牧BCコンテナターミナル)、神戸港(PC18コンテナターミナル)
- 来年春頃:
名古屋港(全コンテナターミナル)、神戸港(PC14~17コンテナターミナル)、北九州港(太刀浦第1、第2コンテナターミナル)、博多港(博多アイランドシティコンテナターミナル、香椎パークポートコンテナターミナル)
お問い合わせ先
- 国土交通省港湾局総務課専門官 針谷、伊藤
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TEL:03-5253-8111
(内線46283、46284) 直通 03-5253-8070