平成25年11月5日
ITを活用した効率的な国際海上コンテナの搬出入の実現を目指し、横浜港において『コンテナ搬出入予約制』の導入に向けたプレ実証実験を7月4日~7月31日に実施しましたので、その結果の概要をお知らせします。
今回のプレ実証実験によって得られた基礎データを基に、今後、陸運事業者、海貨事業者、ターミナル事業者等関係者と調整を図りながら予約制の制度設計の検討を進め、今年度末を目途に本実証実験の実施を予定しています。
(1)プレ実証実験への参加状況
・予約を入れた車両の台数は、実験の経過とともに増加し、最終的には203社、10,210台 (1日あたり平均928台)であった。
(2)予約枠別の予約件数
・予約枠別の予約件数は、午前一番目の予約枠(8:30~10:30)と午後一番目の予約枠(13:00~15:00)が多かった。
(3)予約入力のタイミング
・予約の入力タイミングは、朝一番目の予約枠(8:30~10:30)では「前日まで」が7割超であり、その他の予約枠については「直前~6時間前まで」が最も多かった。
(4)予約枠と実際の到着時刻のズレ
・予約枠どおりに到着した車両の割合は69%、予約枠前後30分以内のズレで到着した車両の割合は8%であった。(予約枠前後30分以内に77%の車両が到着していた。)
(5)暫定システムを利用した予約制の実施期間中の待機車両の台数と予約車・非予約車の比率
・待機車両の台数は、ゲートオープン直後と昼休み明けが多かった。
・待機車両の内訳は、予約車が30%、非予約車が70%であった。
(6)車両の待ち時間の変化
・現状把握調査時の車両の待ち時間は平均36分であったが、暫定システムを利用した予約制実施時の予約車の待ち時間は平均25分に短縮された。
(以下は、事後調査(アンケート)より。 129社から回答。)
(7)予約の受付開始・締切時期
・陸運事業者が予約に必要な情報(コンテナ番号、搬出入日時等)を全て入手できる時期は、1週間以上前が皆無、6日前~2日前が21%、前日が46%、当日が33%
であった。
(8)予約枠の刻み方
・今回設定した予約枠(1.5時間~2.5時間)より時間が短い予約枠としても、予約枠どおりに到着が可能であると回答した事業者は20%であった。
(9)システムの使い勝手
・システムの操作が簡単だと感じた事業者は70%、問い合わせをすることなく予約画面もしくはマニュアルを見て予約することができた事業者は86%であった。
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