平成28年10月7日
10月5日、シンガポールにおいて、国土交通省は世界初となるLNGバンカリングを促進するための国際的な港湾間協力に関する覚書を締結しました。 |
船舶の排出ガス規制で先行する北米・北欧では、クリーンなLNG燃料に対応したコンテナ船、クルーズ船などが出現しており、将来的
にはアジア地域でも規制の強化に伴うLNG燃料船の普及が見込まれています。
我が国では、昨年、横浜港において我が国初となるLNG燃料船が導入され、本年6月からは、国土交通省港湾局が事務局となり、関
係行政機関及び関係民間事業者の参画を得て、横浜港をモデルケースとしてLNGバンカリング拠点の整備に関する検討を進めている
ところです。
更なるLNG燃料船の普及促進を図るためには、多国間でLNGバンカリング拠点のネットワークを構築することが重要であり、本年9月
28日に行われた日・シンガポール首脳会談においても、LNGバンカリング拠点整備に向けて両国の協力を推進していくことが合意され
ております。
今般、シンガポールで開催されたSIBCON2016※※にあわせて、以下のとおり世界初となるLNGバンカリング拠点形成に向けた国際的
な港湾間協力に関する覚書を締結しました。
※※SIBCON:Singapore International Bunkering Conference and Exhibition
1.署名日 : 平成28年10月5日(水)
2.場 所 : シンガポール リゾートワールドコンベンションセンター
3.名 称 : LNGを船舶燃料として開発するための協力に関する覚書
4.目 的 : LNGバンカリングに関する基準等の調和を図ることで港湾におけるLNGバンカリング拠点のネットワークを構築し、船舶
燃料の重油等からLNGへの転換を促進すること
5.署名者 : 国土交通省港湾局(日本)
シンガポール海事港湾庁(シンガポール)
蔚山港湾公社(韓国)
アントワープ港湾公社(ベルギー)
ゼーブルージュ港湾公社(ベルギー)
ロッテルダム港湾公社(オランダ)
ノルウェー海事庁(ノルウェー)
ジャクソンビル港湾局(米国)
6.署名にあたっての国土交通省港湾局長のコメント :
日本は、全世界のLNGの3分の1を輸入しており、政府をあげてLNGバンカリングを推進しています。
具体的には、横浜港で昨年スタートしたLNGバンカリングを強化し、その拠点機能を高めるための取り組みを進めているところです。世界
最大規模のLNG運搬船隊の運航や、世界に先駆けたLNG燃料供給船、及びLNG燃料船の日々の運航を通じて培われた国内海事クラス
ターの技術力と知見は、LNGバンカリングに関する今後の国際スタンダード作りをリードすることの出来る十分なポテンシャルを有しており
ます。
日本は、今回のMOUに基づく国際フォーカスグループへの参加を通じて、世界最大のLNG輸入国として、船舶燃料としてのLNG燃料の
普及促進に貢献します。
署名関係者
署名の様子(中央:菊地港湾局長)
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