平成22年7月29日
国土交通省では、昭和33年から一級河川(直轄管理区間)において水質調査を実施しています。この度、平成21年の全国一級河川109水系における水質状況(※1)をとりまとめましたのでお知らせします。
一級河川(湖沼及び海域を含む)で、有機汚濁の代表的な指標であるBOD値又はCOD値が環境基準を満足した調査地点の割合は、91%となり、2年連続で過去最高を更新した。
・水質改善状況に関するランキングで、過去10年間のBOD値の改善幅が最も大きい河川は、綾瀬川(利根川水系)であった。
・平均水質(BOD値)ランキングで、全国一位となったのは以下の河川であった。
尻別川(北海道)、後志利別川(北海道)、鵡川(北海道)、沙流川(北海道)、
従来のBODなどの指標と異なり、ゴミの量や水の臭いなど、人と河川のふれあいに関する新しい指標を用いて、住民との協働により、河川に近づきやすい地点で調査を実施した。
その結果、約17%(50地点/294地点)が「泳ぎたいと思うきれいな川」(※2)と判定された。
(※1)本資料に掲載している地点以外にも、事業の影響予測や評価のために国土交通省において水質調査を実施している箇所もある。なお、それらの調査結果については、各地方整備局のHP等で公表している。
(※2)あくまでも水質に関係する指標(ごみの量、透視度、川底の感触、水の臭い、糞便性大腸菌群数)により評価した結果であり、流れの状態や、川岸・川底の形状などの安全性については考慮していない。また、水浴場 水質判定基準(環境省)における油膜の有無やCOD等の評価項目、その他の有害物質等による評価は行っていない。なお、従来の調査で「顔を水につけやすい」と判定された結果について、わかりやすさや実際の利用形態を考慮して「泳ぎたいと思うきれいな川」と表現している。
http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/suisitu/h220729/s01.pdf
1.生活環境の保全に関する環境基準の満足状況・・・・・・・・ P.1
2.河川ランキング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.2
(1)過去10年間の水質改善状況によるランキング
(2)平成21年の平均水質によるランキング
3.平成21年新しい水質指標による調査結果の概要・・・・・・ P.5
泳ぎたいと思うきれいな川
4.水質事故の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.9
5.ダイオキシン類からみた水質状況・・・・・・・・・・・・・ P.10
※詳細については、下記を参照
○平成21年全国一級河川の水質現況(速報版)
http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/suisitu/h220729/s02.pdf
○平成21年全国一級河川における微量化学物質に関する実態調査の結果について
http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/suisitu/h220729/s03.pdf
※参考資料
記者発表(PDF形式:159KB)