平成22年9月21日
○ 国土交通省河川局では、平成21年(2009年)の水害被害額(建物被害額等の直接的な物的被害額等)について、速報値を取りまとめた結果、全
国で約2,920億円となりました。平成21年は台風の上陸が1回だけでしたが、各地で記録的豪雨による被害が相次ぎ、結果として平成12年(2000
年)からの過去10年間で5番目の大きさの被害額となりました。
○ 具体的には、平成21年は、「梅雨前線豪雨」及び「台風9号」などにより、兵庫県、福岡県や山口県を始めとして全国各地で大規模な水害が発生しました。
・ 都道府県別水害被害額では、兵庫県が最大となりました(台風9号により佐用町佐用で1時間雨量が観測史上最大)。兵庫県が最大となるのは平成16
年の台風23号災害以来5年ぶりとなります。
・ また、台風9号による水害被害額(約1,460億円)が、全体の5割(50.0%)を占め、梅雨前線豪雨による水害被害額(約990億円)が、全体
の3割強(33.9%)を占めています。
・ これらの水害により、被災建物棟数が約2万9千棟に上るなど甚大な被害が発生しています。
国土交通省河川局では、毎年、都道府県、市区町村等の協力のもと、水害による被害額等を「水害統計」として取りまとめていますが、「平成21 年水害統計」の最終的な取りま
とめ結果の公表は、平成22 年度末になる予定です。
このため、平成21 年の水害による被害額等の速報値を取りまとめ、公表することとしました。
今後、最終的な取りまとめに向けて、水害被害額の算出に当たって使用する係数(都道府県別家屋1㎡当たり評価額等)の平成21 年単価の設定や都道府県からの報告内容の更な
る精査等の集計作業を引き続き行ってまいります。
記者発表(PDF形式:284KB)