平成23年5月31日
噴火警戒レベル3(入山規制)が継続している霧島山(新燃岳)において、土砂災害を防止するための緊急対策工事を本年2月から継続的に実施していましたが、既設砂防堰堤の除石やブロック積、土のう積などの緊急的土石流対策工事が、5月31日までに完了しますので、お知らせします。
この緊急的土石流対策工事は、土石流被害の軽減や避難時間の確保を目的とした緊急対策であることから、気象情報や各市町から出される避難に関する情報、土砂災害緊急情報に注意していただき、引き続き、土石流災害へ警戒していただきますようお願いします。
【緊急的土石流対策工事の工事内容】図-1参照
・宮崎県西諸県(にしもろかた)郡高原町:除石52,300m3
・宮崎県都城市:除石40,700m3、ブロック積4,076個、土のう積2,995個
・今回の緊急的土石流対策工事の総除石量:93,000m3(*)
【参考】今後の対策(予定)
(1)砂防堰堤等のハード対策
今後さらに各渓流において安全度を高めるため、砂防堰堤の新設等の抜本的な対策を計画的に実施していく予定。
(2)監視機器等のソフト対策
土石流の監視体制の強化を目的として、土石流の検知センサーを高千穂峰東~南を源流とする渓流全てに6月中旬を目処として設置中(図-2、設置済13箇所、設置中10箇所)であり、設置が完了後、情報を関係機関に配信する予定。
※今回の緊急的土石流対策工事の除石量93,000m3と砂防施設整備による確保可能量150,000m3を合わせた総容量243,000m3は、近年の桜島(野尻川)で発生する1回あたりの平均的な土石流の流出量から換算した量に相当します。
【記者発表】霧島山(新燃岳)噴火に伴う緊急的土石流対策工事の完了について(PDF形式:1698KB)
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