平成27年12月16日
カンボジアでは、高速道路の整備にこれから着手するところであり、円滑に整備を行うための制度・体制づくりが課題となっています。そこで、日本がもつ高速道路の経験・技術を紹介し、本邦企業のカンボジアへの展開を支援するとともに、今後の日本からの協力・支援に係る意見交換を目的に、国土交通省・カンボジア王国公共事業運輸省の共催で、日カンボジア高速道路セミナーを開催しましたので、お知らせいたします。
■セミナー開催概要
(1)日程 平成27年12月9日(水)8:30-12:30
(2)会場 カンボジア王国プノンペン市 ホテル「プノンペン」
(3)主催 (共催)国土交通省、カンボジア王国公共事業運輸省
(後援)独立行政法人国際協力機構
(4)出席者:約170名
[日本側]国土交通省 大臣官房審議官(道路) 五十嵐 崇博
道路局高速道路課有料道路調整室長 垣下 禎裕
道路局企画課国際室企画専門官 田中 衛
在カンボジア日本国大使館、独立行政法人国際協力機構、
首都高速道路(株)、中日本高速道路(株) 、三井住友建設(株)、
日特建設(株)、大成建設(株) ほか
[カンボジア側]公共事業運輸省 大臣 トラム・イフテック
副大臣 トイ・チャンコサール
公共事業総局長 ケン・ボレー
ほか
(5)セミナー結果概要
●冒頭、トラム大臣からは、年末に予定されているASEAN 経済統合、カンボジアの経済の高度成長のためには高速道路が必要であり、本セミナーで日本の経験・ノウハウを学び、今後の高速道路整備促進につなげていきたい旨の挨拶がありました。
●セミナーでは、日本側からは高速道路の整備の制度、建設・運営・維持管理技術などを紹介しました。また、軟弱地盤の多いカンボジアに適した建設技術について、三井住友建設(株)、日特建設(株)、大成建設(株)が技術紹介を行いま
した。JICA からは、高速道路の建設の支援だけでなく、高度な技術力が必要となる維持管理・運営については技術協力などで支援を行うことができることを説明しました。
●カンボジア側からは、今後の高速道路の整備計画に関する紹介があったほか、プノンペン・パベット間の高速道路の整備を促進することが、カンボジアの経済発展にとって重要であるという話がありました。
●チャンコサル副大臣からは、高速道路を整備には、住民移転問題、有料道路方式を導入するための法改正、維持管理・運営を行う組織づくり・人材育成など、多くの課題があり、引き続き、日本政府・JICA の支援に期待する旨の発言がありました。
記者発表資料(PDF形式)
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