平成23年5月30日
国際交通大臣会議(ITF)第4回会合が、下記のとおり開催されましたので、お知らせいたします。
ITFは、毎年1回、加盟52か国の交通担当大臣、交通関連企業のCEO級、学識経験者等が集まり、世界全体にとって戦略的に重要なテーマを取り上げ、交通政策に関する方向性を打ち出す国際枠組みです。
今年度は、「社会のための交通」をテーマとし、我が国は第1副議長国として、三井辨雄国土交通副大臣が出席しました。
本会合では、個人の福祉や、経済活動を支える交通の役割の重要性を再認識するとともに、交通に対する近年の社会のニーズの多様化、経済危機以降の財政縮減などの変化に対し、今後の社会の中で在るべき交通政策とは何かについて、議論が行われました。
さらに、各国の交通担当大臣により、公平性・安全性・セキュリティ・効率性等の交通が直面する課題を踏まえ、交通がもたらす便益を向上させ、社会・環境・経済持続性を増大させるための行動を取る旨合意がなされるとともに、全ての交通関係者に対してこれらの行動への参加を呼びかける「キー・メッセージ」を採択致しました。
また、本年3月11日に発生した東日本大震災について、多くの国々から哀悼と励ましの意が示されるとともに、各国交通担当大臣の共同声明である「キー・メッセージ」において、災害に強いインフラ、オペレーションの迅速な復旧、輸送サービスの被害、復旧状況及び有用性に関する情報の共有の重要性を再認識する旨が盛り込まれ、大臣会合で採択されました。
なお、来年度の国際交通大臣会議では、我が国が議長国を務めることとなるため、今後一層力を入れて参ります。
記
1.日 程 : 平成23年5月25日(水)~27日(金)[現地時間]
2.場 所 : ドイツ ライプチヒ市
3.主なプログラム : 25日 専門家セッション
26日 政策決定者パネル・大臣セッション
27日 市長ラウンドテーブル 等
4.当省からの出席者 :三井辨雄国土交通副大臣 他
5.我が国からのスピーカー:
(専門家セッション)
西日本高速道路株式会社 保崎 康夫 執行役員
(市長ラウンドテーブル)
熊本市 幸山 政史 市長
6.会合の成果 : 「キー・メッセージ」を採択
会合の詳細については、ITFのホームページでもご覧いただけます。
(http://www.internationaltransportforum.org/2011/index.html)