国土交通大臣は、平成31年2月27日、（株）海外交通・都市開発事業支援機構（JOIN）が、ブラジルにおけるリオデジャネイロ近郊鉄道運営事業への出資（約43億円）を行うことについて認可し、5月31日、JOINより、我が国企業が設立した特別目的会社（ガラナ・アーバン・モビリティ株式会社：GUMI）に対し資金拠出が行われました。
　今回の支援により、本事業の経営基盤の強化が図られ、我が国の鉄道運営に関するノウハウを活用した、より質の高い公共交通サービスが提供されることで、リオデジャネイロ近郊における慢性的な交通渋滞の解消等に寄与することが期待されます。

　リオデジャネイロ近郊鉄道運営事業は、三井物産株式会社、西日本旅客鉄道株式会社（JR西日本）、JOINからなる日本グループがブラジルにおいて共同出資する都市鉄道整備・運営事業の１事業であり、国土交通省において平成27年12月にJOINの出資について、大臣認可を行っています。
　この度、同事業の経営基盤の強化を図り、今後の輸送需要の伸びやそれに伴い発生する諸課題に対応すべく、JOINから新たに約43億円の資金拠出を行うことについて、国土交通大臣認可を行い、JOINより、GUMIに対して資金拠出が行われました。
　これにより、リオデジャネイロ近郊鉄道において、我が国の鉄道運営に関するノウハウを活用した安全･安定輸送に向けた取り組みを加速させることで、より質の高い公共交通サービスが提供され、自動車から公共交通への転換や慢性的な交通渋滞の解消等に寄与することが期待されます。

≪リオデジャネイロ近郊鉄道事業の概要≫
■　路線延長：270km（8路線）
■　本邦参画企業：三井物産、JR西日本、JOIN