「第6回日ASEAN次官級交通政策会合」の結果について
平成20年6月11日
我が国とASEAN各国との交通分野における連携を促進するため開催された「第6回日ASEAN次官級交通政策会合」の結果をお知らせします。
記
日 程 : 2008年6月 9日(月) エクスカーション
新日本製鐵君津製鐵所
10日(火) 終日会合
11日(水) テクニカルビジット
三井造船千葉事業所、千葉都市モノレール、成田山、成田国際空港、QVC配送センター
会合場所 : オークラアカデミアパークホテル (千葉県木更津市)
有明の間
出席者 : 日本側 : 福本大臣官房審議官 他
ASEAN側 : 各国交通担当省及びASEAN事務局の次官級 他
(別紙1参照)
(1) 環境分野の主要政策
交通分野における環境関連の課題の重要性が高まりつつあることを踏まえ、冒頭に早稲田大学の大聖泰弘教授より、交通分野での大気汚染・温暖化ガス削減について基調講演が行われた後、ASEAN地域の持続可能な発展のために、環境分野におけるモード間のバランスのとれた協力を念頭に、航空分野においては、「日ASEANエコエアポート・ガイドライン」を本年秋に予定されている「第6回日ASEAN交通大臣会合」に提出し、承認を求めることに合意すると共に、エコエアポート推進活動が紹介されました。更に、陸上交通分野についても、ASEANにおける交通セクターでのバイオ燃料利用促進の取り組みについて情報交換を行った後、環境分野での今後の日ASEANの協力のあり方についても意見を交換しました。
(2) 安全安心分野の主要政策
ASEAN地域の急激な交通需要の増大に伴い、各モードにおける安全・安心の向上をバランスよく図っていくことが必要との認識の下、海事分野に関して、「アジア人船員国際共同養成プログラム」を本年秋の「第6回日ASEAN交通大臣会合」の成果物としていくことが了解されました。また、合わせて、船員教育の実態や今後の展望について情報交換が行われました。
(3) 物流分野の主要政策
日ASEAN域内の競争力強化、ASEANの経済統合促進に向け、物流分野での取り組み、特にボトルネックの解消及び効率化は、最も重要な課題の一つであるとの認識の下、「第3回日ASEAN交通大臣会合」で承認された「日ASEAN物流改善計画」の三本柱(インフラ改善、制度改善、物流事業者の能力向上)を中心に、ASEANの物流改善に引き続き取り組むことを確認しました。これら三本柱のうちインフラ改善については、ASEANにおける物流インフラ調査等の報告や、物流コスト縮減の取り組みについての意見交換を行いました。
(4) 日ASEAN交通連携プロジェクト
[1] 日ASEAN交通連携の下で実施している21プロジェクトについて、昨年11月の「第5回日ASEAN交通大臣会合」からの進捗状況及び成果について確認しました。
[2] 創設から6年目を迎える21プロジェクトの枠組みの見直しについて、昨年来進められている評価・見直し作業(「岡山プロセス」)に関する中間報告及び意見交換を行い、本年秋に予定されている「第6回日ASEAN交通大臣会合」の承認を目指して引き続き検討を進めることについて合意しました。
(5) その他
千葉県の地域政策を紹介し、意見交換を行いました。
お問い合わせ先
- 国土交通省総合政策局国際業務室
-
TEL:(03)5253-8111
(内線25912、25924)
- 国土交通省総合政策局国際建設室
-
TEL:(03)5253-8111
(内線25803、25816)