平成23年12月16日

　カンボジアで開催された「第9回日ＡＳＥＡＮ交通大臣会合」の結果をお知らせします。
　同会合には、我が国から北村国土交通審議官が出席しました。会議では新たに｢日ＡＳＥＡＮ物流パートナーシップ｣を推進すること、「交通分野における防災特別専門委員会」を開催することが決定されました。
　なお、共同大臣声明については国土交通省ホームページに掲載いたします。

　■ 日程：12月16日（金）　10:15～12:00（現地時間）
　■ 場所：カンボジア王国プノンペン市
　■参加国・機関：ＡＳＥＡＮ加盟10か国※、日本及びＡＳＥＡＮ事務局
　■ 本会合での主な承認事項
　　北村国土交通審議官及びカンボジア王国のトラム・イウ・テック（H.E. Tram Iv Tek）公共事業・運輸大臣を共同議長として、我が国が提案した以下の事項が承認されました。また、ＡＳＥＡＮ側交通大臣から、我が国のこれまでの交通分野における協力に感謝の意が表明されました。

　（1） 「日ＡＳＥＡＮ物流パートナーシップ」の推進（別紙1参照）。
　　ＡＳＥＡＮにおいてスムーズな物流網の構築を促進するため、［1］海の物流ハイウェイを形成するＲＯＲＯ船ネットワークの構築や港湾　ＥＤＩの導入、［2］日本と共通の標準化パレットの導入等に対して、我が国のノウハウ、技術、経験等を活用して支援を行う。

　（2） 「交通分野における防災特別専門委員会」の開催（別紙2参照）。
　　日ＡＳＥＡＮの交通分野の防災体制について現状と課題を共有したうえで、今後の協力について検討するもの。東日本大震災、メコン地域の洪水等を踏まえ、日本から緊急提案した防災特別専門委員会を来春東京にて開催する。

　（3）「日ＡＳＥＡＮ交通統計データベースの一般公開」の推進。
　　ＡＳＥＡＮ各国の交通政策の立案に資するため、ＡＳＥＡＮ各国の交通統計データを網羅的に見ることができる初めてのウェブサイトを12月26日に一般公開。

　（4） ｢日ＡＳＥＡＮ交通連携ワークプラン（2011-2012）｣の推進。
　　日ＡＳＥＡＮ交通連携の各活動を実施するための今後1年間の計画。


　 ※ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム