平成28年7月26日
<ドイツ>
ドイツでは、アレクサンダー・ドブリント連邦交通・デジタルインフラ大臣と会談し、G7長野県・軽井沢交通大臣会合について、会合のテーマとなる「自動車及び道路に関する最新技術の開発・普及」及び「交通インフラ整備と老朽化への対応のための基本的戦略」について、議論を行いました。
会談では、自動運転の普及に向けて、日独両国が連携して取り組んでいくことで一致するとともに、プローブ情報の利活用などをはじめとするITS技術を活用した取組が重要であるとの認識を共有しました。
また、交通インフラについては、老朽化対策が両国の共通の課題であるとの認識を共有するとともに、交通インフラ整備と老朽化への対応に関する各国での取組を持ち寄り、これらの課題の解決に向けて議論をしていくことで一致しました。最後に先方から、G7長野県・軽井沢交通大臣会合を楽しみにしているとの発言がありました。
<マレーシア>
マレーシアでは、高速鉄道について両当事国間で事業の基本的な枠組が合意された直後の絶好の機会をとらえ、精力的なトップセールスを行い、具体的にはリオ・ティオン・ライ運輸大臣、サイド・ハミド陸上公共交通委員会(SPAD)議長、アブドゥル・ラーマン・ダーラン首相府大臣と会談し、マレーシア・シンガポール高速鉄道に関して、石井大臣から、我が国の新幹線の安全性・信頼性について説明するとともに、初期コストに加えてライフサイクルコストにも優れていること及びプロジェクトマネジメントに優れていることを説明しました。さらに、我が国として最良の提案を行う用意があることを訴えかけました。先方からは、我が国がマレーシア・シンガポール高速鉄道計画に参画することを期待するとの発言がありました。
<シンガポール>
シンガポールでは、ジョセフィン・テオ首相府担当兼外務担当兼運輸担当上級国務大臣と会談し、マレーシア・シンガポール高速鉄道に関して、上記同様に日本の新幹線システムに関する精力的なトップセールスを行ったほか、港湾をはじめとした国土交通分野における協力について対話を行いました。先方からは、マレーシア・シンガポール高速鉄道については、これまでの準備段階における日本企業の協力に感謝が述べられました。港湾分野での協力に関しては、二国間で協力を進めるべきとの考えに同意するとの発言がありました。
また、ローレンス・ウォン国家開発大臣と会談し、マレーシア・シンガポール高速鉄道の駅周辺(ジュロン・レイク地区)開発をはじめとする都市開発・インフラ分野における二国間連携について意見交換を行いました。先方からは、都市開発や建設業の生産性向上等について日本のノウハウに期待しているとの発言がありました。
当省は7月22日、外務省・経済産業省・日本貿易振興機構(JETRO)・海外鉄道技術協力協会(JARTS)・日本鉄道システム輸出組合(JORSA)と共催でシンガポールにおいて「シンガポール高速鉄道シンポジウム」を開催し、石井大臣が開会にあたり挨拶を行いました。なお、シンガポールでの高速鉄道に関するシンポジウムの開催は、2015年1年に続き2度目となりました。
石井大臣は、開会挨拶において、外交関係樹立50周年の節目の年を迎え、日・シンガポール間の関係が良好であることを歓迎し、今後の両国間協力の象徴となりうるマレーシア・シンガポール間高速鉄道計画に言及し、我が国の新幹線の優位性である安全性、持続性、信頼性、人材育成について紹介しました。
シンポジウムには、ジョセフィン・テオ首相府担当兼外務担当兼運輸担当上級国務大臣等の政府関係者、民間企業関係者、報道関係者等、約240名が参加しました。また、JR東日本・深澤副社長、台湾高鐵・劉文亮協理、日立製作所・三原海外鉄道営業本部本部長付、三菱総合研究所・平石政策・公共部門副本部長、奥田鉄道局長がプレゼンテーションを行い、新幹線の優位性や海外における高速鉄道の取組について発表しました。
また、シンポジウム会場外にて新幹線シミュレーター等の展示を行い、多くの来場者で賑わいました。
【参考】シンガポール高速鉄道シンポジウムについて
(1)開催概要
平成28年7月22日(金) 10:00~12:00
於: シンガポール(グランド・ハイアット・シンガポール)
(2)議事次第
・主催者挨拶(石井国土交通大臣、JETRO・米谷理事)
・基調講演(奥田鉄道局長)
・JR東日本、台湾高鐵、日立製作所、三菱総合研究所によるプレゼンテーション
※隣室にて、新幹線シミュレーター、パネル等の展示会を開催
(3)主催
国土交通省、外務省、経済産業省、JETRO、JARTS、JORSA
(4)主な参加者
日本側: 石井国土交通大臣、JETRO・米谷理事、JR東日本・深澤副社長、日立製作所・森崎日立アジア社社長、三菱総合研究所・平石政策・公共部門副本部長
シンガポール側: ジョセフィン・テオ首相府担当兼外務担当兼運輸担当上級国務大臣
当省は7月22日、在シンガポール日本国大使館と共催でシンガポールにおいて「横浜港LNGバンカリングミニセミナーinシンガポール」を開催し、石井大臣が開会にあたり挨拶を行いました。
石井大臣は、開会挨拶において、外交関係樹立50周年を契機として港湾分野における両国間の協力が開始されたことを歓迎し、環境面に優れたLNGを燃料とする船舶の普及を見据え、LNG燃料の先進的な供給拠点(LNGバンカリング・ハブ)の形成に関して、両国がアジア地域においてイニシアチブを発揮するとともに、両国間の港湾分野における協力が更に進展することを期待すると述べました。
セミナーには、日本側から政府関係者及び横浜港のLNGバンカリング企業関係者が、シンガポール側からアンドリュー・タン シンガポール海事港湾庁長官等の政府関係者、民間企業関係者が参加し、参加者は合計約70名でした。セミナーでは、横浜川崎国際港湾の諸岡社長、東京ガスアジアの小林社長、NYKグループサウスアジアの水上社長、国土交通省港湾局の石原特定港湾運営会社指導官から、官民による日本の取り組み状況について発表がなされ、シンガポール海事港湾庁港湾サービス部のアラン・リム副部長からはシンガポール政府の取り組み状況について発表がなされました。質疑応答では将来のLNGバンカリングの需要等について活発な意見交換が行われました。
【参考】横浜港LNGバンカリングミニセミナー in シンガポールについて
(1)開催概要
平成28年7月22日(金) 13:30~14:30
於: シンガポール(TKP Conference Centre Cecil Street)
(2)議事次第
・開会挨拶(石井国土交通大臣、タン・シンガポール海事港湾庁長官)
・横浜川崎国際港湾株式会社、東京ガス、日本郵船、港湾局、シンガポール海事港湾庁によるプレゼンテーション
・閉会挨拶(篠田在シンガポール日本大使)
(3)主催
国土交通省、在シンガポール日本国大使館
(4)主な参加者
日本側: (政府機関)石井国土交通大臣、篠田在シンガポール日本大使
(港湾関係者)横浜市港湾局、横浜川崎国際港湾株式会社等
(海運関係者)日本郵船等
(エネルギー事業者)東京ガス等
シンガポール側: (政府機関)運輸省、海事港湾庁等
(海運関係者)シンガポール船主協会等
(エネルギー事業者)SLNG、パビリオンガス、ケッペル等
石井 啓一 国土交通大臣
奈良平 博史 国際統括官
栗田 卓也 都市局長 ※1
奥田 哲也 鉄道局長 ※2
菊地 身智雄 港湾局長 ※1
※1 シンガポールのみ同行
※2 マレーシア・シンガポールのみ同行
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