平成20年8月26日
1.趣旨
我が国の国内建設投資は、ピーク時の6割程度に減少するなど、国内市場における競争環境は益々厳しさを増しており、なかでも国内依存度の高い地方・中小建設企業は、さらに厳しい状況におかれ、財務体質改善の面からも海外展開が求められています。
また、昨今の地球温暖化に代表される環境問題対策への関心の高さは、「京都議定書目標達成計画」(平成17年閣議決定、平成20年全部改訂)における温暖化ガス排出量の6%削減約束や、先の北海道・洞爺湖サミットにおいて、世界全体で2050年までに排出量を半減させる目標の合意などに表れており、今後、インフラ整備に関連する環境技術等の需要は、国内・外ともに拡大するものと考えられます。
このような中、我が国建設産業が持つ環境技術を背景に、特に、地方・中小建設企業等が保有する環境技術や海外展開の可能性を探るとともに、地球温暖化対策に寄与することを目的に、環境対策に積極的に取り組んでいる業界等の経験や、今後の展開等を紹介する国内セミナーを開催することになりました。
2.日時場所
平成20年9月25日(木) 13時~17時、大阪(於:KKRホテル大阪)
平成20年9月26日(金) 13時~17時、名古屋(於:KKRホテル名古屋)
3.講演内容予定
(1)共通テーマ(大阪、名古屋)
「国土交通省の地球温暖化対策」
「建設産業等に期待される環境関連技術」
「低炭素社会の国内外動向」
「カーボンオフセット事例の紹介」
「金融機関から見た環境ビジネス」
「地方建設会社の挑戦」
(2)個別テーマ
「省エネビジネスでの今後の展開」(大阪)
「東南アジアにおけるCDM」(大阪)
「JBICにおける環境関連プロジェクトとCDM」(名古屋)
「中央アジア等におけるCDM・JI」(名古屋)
4.セミナープログラム : 別紙参照
5.建設分野での期待される環境対策
・ 太陽光発電、風力発電、水力発電
・ ダムのリニューアル
・ バイオマス発電
・ 建物の省エネルギー
・ 交通システムの改善
・ 下水汚泥の有効利用
・ 廃棄物埋立処分場におけるメタンガス回収・発電
※本セミナーの、傍聴・撮影可。結果概要については後日公表予定。