報道・広報

第3回日越建設会議及びクァン越建設大臣との会談について(結果概要) 

平成20年10月15日

 国土交通省は、去る10月8日、ベトナム社会主義共和国建設省と共にベトナム社会主義共和国ハノイにおいて「第3回日越建設会議」を開催し、両国より多数の関係者が参加して活発な情報交換が行われました。
 本会議は、両国建設業者の協働関係構築を図り、市場管理機関である中央政府等の公共機関に対し、両国の建設業制度・建設市場における諸課題の相互理解の促進を目指し、将来のビジネス機会の拡大を果たすため、日越両国の建設業所管省庁、両国の建設会社及び関連団体から約140名が参加しました。

1.開催時期・場所

 平成20年10月8日(水)  於 : メリア・ハノイ ホテル

2.参加者

 日本側) 竹歳  国土交通審議官、瀧澤 国土交通省国際建設市場調整官 ほか

        在越日本国大使館 松永公使 ほか

(社)海外建設協会、海外建設協会会員企業

  越 側) グエン・トラム・ナム建設副大臣、コー越建設業協会会長 ほか

公共発注機関及びベトナム建設会社・コンサルタント会社等

3.会議概要

ナム副大臣) 建設分野は、国家の経済発展の基幹を為す重要なセクター。越における建設投資は、国内投資、対外直接投資、ODA資金などにおいて増加傾向にあり、GDPの10%を占めるに至っている。我が国は、日本の優れた設計・施工、プロジェクトマネージメントや人材育成能力に期待しているところが大きい。本会議において、国際標準約款、安全管理、規制制度、都市における地下工事制度・基準等についての知見を吸収したい。今後とも、建設分野における両国及び両省の関係がより強固となることを祈念する。

竹歳国交審) 日本の建設業は、高度な技術力に加え、発注者との信頼関係を大切にしている。また、建築や環境に関する技術が海外建設市場において役立てられるものである。最近の資材高騰のあおりを受け、日系企業の収支に影響を及ぼしているので、各種施策の実施に付き、支援をお願いしたい。

松永公使) 越経済の成長は目覚ましいもの。日本は、ODAの最大拠出国。経済発展における建設分野の貢献は大きい。インフラ整備が国の成長を大きくバックアップして行く。今後とも、両国の発展のため、関係強化を図りたい。

 

講義項目) 日本側:国際標準約款、プロジェクト管理、地下構造物の安全・防災

        越 側:越建設市場の動向、建設契約、外国投資規制と施工者規範

 

質疑応答) 米国の契約におけるリスクマネージメントとの違い。中小企業の参入機会の保証を得る方法。工事費における安全対策費の占める割合及び適正な額は?価格調整条項の根拠。

 等、活発な質疑が行われました。

 

【クアン建設大臣との会談】

 上記3.のナム副大臣及び竹歳国交審部分と同趣旨の発言の他に、クアン建設大臣から、低所得者層に対する住宅開発プログラムや都市計画に関するノウハウの提供を期待する旨の発言がありました。

 

  • 会議の様子・竹歳国交審とクアン建設大臣

お問い合わせ先

国土交通省総合政策局国際建設市場室 
TEL:(03)5253-8111 (内線25203、25213)

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