平成21年3月31日
1.趣旨
国土交通省は、去る3月2日、エジプト日本経済委員会と共同で、「日エジプト建設・環境会議」を開催し、両国より多数の関係者が参加して活発な情報交換を行いました。
この会議は、建設やインフラ整備における環境対策について、両国の間で知見や経験の共有を図り、我が国建設企業の有する環境技術を主軸にこの分野における協力関係を一層高めることを目的として、今回初めて開催し、日エジプト両国の建設やインフラ整備における環境対策所管省庁、両国の建設会社及び関連団体から約110名が参加しました。
2.日程・開催場所
平成21年3月2日(月)9:30~16:45
エジプト国カイロ市内 グランド・ハイアット
3.参加者
(1)日本側
国土交通省 総合政策局 名波国際建設管理官 他
外務省 在エジプト日本国大使館 上村司公使 他
民間企業等 (財)リバーフロント整備センター、鹿島建設株式会社、大日本土木株式会社、在エジプト日系建設企業 他
(2)エジプト側
環境省 マギード・ジュルジュ大臣 他
エジプト日本経済委員会 サウジ会長 他
運輸省、投資・フリーゾーン庁、国立建築・住宅研究所、上下水道保有会社 等
4.会議概要
(1)サウジ会長から、日本のエネルギー効率を高める技術や環境保全政策に関する情報提供がエジプトにとって貴重な経験になるとともに、エジプトの現状に関する情報提供が
日本にとってエジプトへの投資につながることを祈念する旨挨拶があった。
(2)上村公使から、日本がエネルギー問題と公害問題を克服してきた経験について述べられるとともに、会議を通じて、建設・環境分野について両国の良好な関係が一層発展
することを祈念する旨挨拶があった。
(3)名波国際建設管理官から、会議が、日本の環境問題に対する取組みの経験をエジプトと共有し、エジプトの環境事情や今後の対策について情報交換する有意義なものにな
ることを祈念する旨挨拶があった。
(4)ジョルジュ環境大臣から、環境分野におけるこれまでの日本政府による協力を感謝するとともに、今後のエジプトの環境改善の実現のためには、環境部門への相当な投資
や民間企業の参画、日本の更なる協力が不可欠である旨挨拶があった。
(5)日本側の講演では、日本の環境政策の変遷や最近の国土交通行政における環境政策の概要、日本の建設会社が持つ環境技術として、水処理・循環利用、廃棄物処理・リ
サイクル、汚染土壌・地下水浄化等の技術や、実際に日本の建設会社がエジプトで施行した下水処理場の事例等が紹介された。
(6)エジプト側の講演では、ナイル川の水質保全や都市部での大気環境の改善に関する取組み、環境に配慮した建築物に関する取組み、農村部の下水道普及率向上に関する
取組み、海外直接投資の推進に関する取組み等が紹介された。