平成23年8月17日
今般、ブラジル都市交通セミナーがブラジル共和国ブラジリア市にて開催されましたので、その概要をお知らせいたします。
本セミナーは、著しい経済成長を続けるブラジル共和国において、交通渋滞をはじめとした様々な課題に対応するため、計画的な都市交通インフラ整備の重要性等を議論するとともに、我が国の官民が培った都市交通に関する技術・ノウハウを紹介することにより、ブラジルにおける都市交通インフラの整備と、我が国企業等の海外展開の促進を図ることを目的に開催されました。
セミナーは国土交通省及びブラジル連邦政府都市省の共催により、ブラジル連邦政府並びに州政府等より約130名の方々の参加のもとで行われ、我が国が有する技術・ノウハウ等に対してブラジル政府等より高い関心が示されました。
これらの成果を踏まえ、今後とも、ブラジル共和国との一層の協力関係を推進するとともに、我が国企業等の海外展開を支援して参ります。
1.日 時 : 平成23年8月9日(火) 13:00~17:30
2.場 所 : ブラジル共和国ブラジリア市
3.主 催 : 国土交通省、ブラジル連邦政府都市省
4.後 援 : 社団法人 日本モノレール協会
5.出席者 :(日本側) 国土交通省松井大臣官房技術審議官、
在ブラジル日本国大使館髙杉公使、
JICAブラジル事務所 ほか
(ブラジル側)連邦政府都市省ルイザ・ゴミジ都市交通部長、
サンパウロ市交通公社(SPTrans)、
ブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)並びに連邦政府運輸省、
各州政府交通担当局ほか 約130名
6.結果概要
○ 日本側より、我が国の都市政策の歴史を概観し、都市の成長段階に応じて適切な都市交通インフラの整備を行うことが、公共交通の利用を促進させ、渋滞対策、CO2削減を始めとした、低炭素型の都市の実現に極めて重要であることを提言するとともに、我が国が培った優れた都市交通システムであるモノレール、新交通システム及び都市鉄道等の技術を紹介。これら我が国の技術の活用を通じて、公共交通整備とまちづくりを一体的に進めることが、ブラジルにおいて持続可能な都市を構築する観点からも有効であることを提案。
○ これに対しブラジル側より、持続可能な都市交通の重要性が改めて示されたとともに、現在進められているPAC2計画(第2次経済成長加速化計画)においても都市交通インフラを重点的に推進していくことを確認。特に、我が国の都市交通システムについて、非常時における高い安全性や、他の交通機関と比較した際の経済性等につき強い関心が示された。
ブラジル都市交通セミナーについて(開催結果概要)(PDF形式)
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