平成24年1月19日
国土交通省は、去る1月15日、カタール国政府とともに、カタール・ドーハにおいて「カタールインフラプロジェクト及び下水管理技術に関するセミナー」を開催した。
本セミナーは、日カタール合同経済委員会第6回会合(平成23年10月4日)における「日本とカタールの二国間経済関係の更なる深化に関する共同声明」に基づき、開催されたものであり、日本及びカタール政府、民間企業等より、2022年カタール国にて開催のFIFAワールドカップに向けたスタジアム建設、鉄道網整備及び上下水管理技術、建設技術に関し、プレゼンテーションや意見交換が行われた。
なお、本セミナー後には、津島国土交通大臣政務官とアティーヤ行政監督庁長官との会談が行われ、両国の友好と経済関係の一層の発展に向けた協力を確認するとともに、同セミナーの次回日本での開催について合意した。
平成24年1月15日(日) 8:30~12:05
グランドハイアット・ドーハホテル (カタール国・ドーハ市)
(1)日本側
国土交通省 津島恭一 国土交通大臣政務官
国土交通省 大藤 朗 大臣官房審議官(総合政策担当)
国土交通省 岡久宏史 下水道部長
国土交通省 中島正人 大臣官房参事官(グローバル戦略)
国土交通省 加藤裕之 下水道事業調整官
建設企業、下水道関係企業 等
(2)カタール側
行政監督庁 アティーヤ 長官(首相級)
公共事業庁 モーラーウィ 総裁 他
(1)挨拶(抜粋)
・ 東日本大震災に対するカタール政府及びカタール国民からのお見舞いやご支援に感謝している。日カタール外交関係樹立40周年の記念すべき年にカタール訪問が実現したことは喜ばしい。本セミナーにおいて、我が国のインフラ整備の実績、技術に対するカタール国の理解が深まることを期待する。(津島国土交通大臣政務官)
・ 本セミナーの開催を歓迎するとともに、2022年ワールドカップ開催をはじめ、経済成長を続けるカタール国へのインフラ面での日本の技術や投資等、協力関係が強化されることを期待する。(アティーヤ行政監督庁長官)
・ ワールドカップのみならず、水インフラや交通インフラのニーズは急増しており、公共事業庁としてはこれらのインフラに集中投資していくこととしている。高度な技術移転など、日本とのパートナーシップを強めていきたい。(モーラーウィ公共事業庁総裁)
(2)プレゼンテーション及び意見交換
スタジアム建設、鉄道網整備等の建設分野と、上下水管理技術等の水インフラ分野に分かれ、各ルームにてプレゼンテーションや意見交換が行われた。日本側から、日本におけるスタジアム建設や地下鉄建設の実績、技術及び下水道技術や下水道政策についての説明、民間企業からの水インフラ関連技術の紹介がなされた。カタール側から、スタジアム建設や鉄道網整備計画の概要説明、スケジュール等及びカタール国の水インフラ設備の紹介や抱えている課題等について説明があった。
日 本 側:「スタジアム建設技術及び我が国における実績紹介」(大成建設)、「地下鉄建設技術及びドバイメトロ等の実績紹介」(大林組、大成建設)、「JBIC融資の仕組み」(国際協力銀行)、「再生水利用のリサイクルシステム、下水汚泥の資源・エネルギーへの再利用」(国土交通省)、「下水処理技術及び再生水技術」(丸紅)、「管路のリハビリテーション技術」(積水化学工業)、「海水淡水化等水の膜処理技術」(神鋼ソリューション)、「再生水技術と汚泥処理の濃縮技術」(日立プラント)、「管路掘削技術及び水インフラ施工管理技術」(大林組)
カタール側:「スタジアム建設プロジェクト概要」(カタール国2022年最高評議会事務局)、「鉄道網整備計画」(カタール・レールウェイ・カンパニー)、「カタール公共事業庁の組織及び水インフラ設備概要」(カタール公共事業庁)
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