平成24年2月28日
この度、国土交通省では、国際協力機構及びカンボジアとの協力のもと、「日・カンボジア安全・品質管理セミナー」を開催いたしました。
カンボジアにおける自国予算による建設事業では、予算が不足しているため、安全や品質の管理に必要な費用を必ずしも十分に確保しておらず、大きな課題となっているといわれています。
セミナーでは、日本とカンボジアの安全・品質管理の情報交換をはかるとともに、カンボジアにおける安全性、品質向上の取り組みの今後の協力について意見交換を行うことにより、両国の一層の協力関係を推進いたしました。
(1)日時 平成24年2月23日(木)14:00~18:20
(2)場所 独立行政法人国際協力機構 JICA 研究所
(3)出席者
[日本側]
国土交通省技監 佐藤 直良
国土交通省総合政策局海外プロジェクト推進課長 石川 雄一
国土交通省総合政策局海外プロジェクト推進課国際建設管理官 安田 吾郎
国土交通省大臣官房技術調査課工事監視官 石川 雄一
独立行政法人国際協力機構東南アジア・大洋州部次長 和田 義郎
社団法人海外建設協会副会長 鈴木 一 ほか
※上記の他にも海外建設協会の会員各社が参加
[カンボジア側]
公共事業運輸省 副大臣 トイ・チャンコサール
公共事業運輸省 公共事業総局長 ケン・ボレー
公共事業運輸省 土木研究所長 クオン・ブントューン
公共事業運輸省 道路局長 ヌ・ワタナ
カンボジア建設の品質管理強化プロジェクト・チーフアドバイザー 桑野 忠生
(4)結果概要
・セミナーの冒頭挨拶では、国土交通省の佐藤技監より、本セミナーを開催できた事に感謝すると共に、我が国は優れた安全・品質管理技術を有しており、本セミナーがカンボジア建設工事の品質及び安全の向上に貢献できれば幸いである等の発言がありました。
・また、カンボジア公共事業運輸省のチャンコサール副大臣より、これまでの日本からの支援に感謝すると共に、本セミナーを通じ、両国間の協力関係が深まることを期待する等のご発言がありました。
・国際協力機構の和田次長からは、昨年2月にプノンペンで開催した「公共事業安全・品質管理セミナー」へのご尽力に感謝すると共に、昨年10月末のカンボジア洪水被害に支援してまいりたい等のご発言がありました。
・セミナー第1部では、カンボジアから、カンボジアにおける社会資本整備計画及び建設工事の安全・品質管理の現状について説明が行われました。また日本からは、我が国における公共工事の品質確保の取り組みについて説明が行われました。
・セミナー第2部では、日本建設企業から品質管理システム及び高品質なインフラ整備技術等について説明が行われました。
・セミナー第1部、第2部を通じ、両国から活発な意見交換が実施されました。
※ 2月24日(金)には、カンボジアから参加された方々に、さがみ縦貫寒川北IC改良工事の現場をご視察頂きました。
「日・カンボジア安全・品質管理セミナー」の結果概要について(PDF形式:206KB)
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