平成24年7月10日
1.概況
平成24年7月9日(月)、タイ政府は、チャオプラヤ川等の25河川を対象とした治水対策の概念設計(コンセプチュアル・デザイン)に関する国際コンペ(以下、「国際コンペ」)の実施要綱(TOR)の配布を開始しました。今後、約3ヶ月*の短期間での概念設計の実施が求められており、競合国との競争に出遅れないためには、日本から参加する概念設計実施者が早急に対応作業を開始することが必要です。
* TOR概要説明会(平成24年7月6日(金))におけるタイ科学技術大臣(兼 水・洪水管理委員会委員長)の発言に基づく
2.対応方針
我が国にはタイの治水対策に貢献できるハード、ソフト両面の技術が、産学官それぞれにあります。国土交通省は関係省庁及び土木学会と連携し、タイ政府の期待に応えた概念設計を行うため、概念設計実施者に対し、タイにおける洪水対策及び水資源管理等に関する情報提供や助言などの支援を実施します。
概念設計実施者等の募集、候補者の評価及び概念設計実施者に対する技術的支援については、治水技術に関して高い専門性を有し、かつ中立的な組織でもある公益社団法人「土木学会」が実施します。土木学会を通じて産官学が結集して概念設計実施の支援を行うため、1チームのみを選び、概念設計実施者として支援する方針です。土木学会の関連サイトは、以下の通りです。
http://committees.jsce.or.jp/kokusai/
参考)2011年のタイ洪水と日本政府の対応
昨年、タイで発生した洪水は、タイ国内だけでなくサプライチェーン寸断等により我が国にもその影響が波及しました。日本政府は洪水発生時から排水ポンプ車チーム等専門家の派遣や資金、技術支援等を通じ、タイにおける洪水対策についてタイ政府とは緊密な協力を進めてきました。
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