平成24年9月25日
この度、国土交通省では、国際協力機構及びベトナム国との協力のもと、「第3回日ベトナム事業
監理・建設プロジェクトセミナー」をダナンで開催いたしました。
ベトナム国では、急速な経済成長と共に全国で数多くの建設工事が実施されており、品質確保や
維持管理が重要な課題として認識されているところです。
セミナーでは、両国における道路やダム等のインフラや建築物の維持管理に係る取組み及び品質
確保に関する取組みについて情報交換を行うことで、両国の協力関係が一層強化されるとともに、
我が国のインフラ技術や経験に対するベトナム国の理解を深めることができました。
これらの成果を踏まえ、今後とも、ベトナム国との一層の協力関係を推進するとともに、我が国
企業等の海外展開を後押ししてまいります。
(1)日時 平成24年9月21日(金)8:30~17:00
(2)場所 ベトナム国ダナン市
(3)出席者
[日本側]
国土交通省総合政策局海外プロジェクト推進課長 石川 雄一
独立行政法人国際協力機構ベトナム事務所次長 長瀬 利雄
一般社団法人海外建設協会常務理事 中山 隆 ほか
※上記の他にも海外建設協会の会員各社が参加
[ベトナム側]
建設省副大臣 ブイ・ファム・カイン
建設省工事品質検査局副局長 レ・クアン
ダナン市副委員長 グエン・ンゴック・トアン
ベトナム国インフラ工事品質確保能力向上プロジェクト品質確保アドバイザー 中須賀 聡 ほか
(4)結果概要
・セミナーの冒頭挨拶では、ベトナム建設省のカイン副大臣より、社会資本の維持管理がベトナムでは
非常に重要な課題であること、また本セミナーを通じ、より一層両国の協力関係が深まることを期待
すること等のご発言がありました。
・国土交通省の石川海外プロジェクト推進課長からは、日本の社会資本の維持管理の取組みや日本企業
の技術がお役に立てれば幸いであること、両国の協力のもと行われている「インフラ工事品質確保能
力向上プロジェクト」は非常に重要なプロジェクトであり、本セミナーを通じた両国の協力関係の更
なる強化を期待すること等の発言がありました。
・国際協力機構の長瀬次長からは、これまで対ベトナム援助を実施しており、ベトナムでの社会資本の
維持管理は重要な課題であること、本セミナーを通して、これまで以上にその重要性が認知されるこ
とを期待すること等のご発言がありました。
・セミナーでは、両国の社会資本の維持管理の取組みが紹介され、日本からは、日本で実施されている
予防保全的管理やストックマネジメントといった取組みとともに、道路やダム、建築における維持管
理の技術や事例について説明が行われました。また、ベトナムからは、ベトナムにおける道路やダム、
建築等の社会資本の維持管理の現状や課題とともに、維持管理に係る法令・通達や技術基準、維持管
理のための組織体制等について説明が行われました。
※9月22日(土)には、ダナンにおいて、日本による有償資金協力として実施しているハノイ~ホー
チミン間国鉄橋梁安全性向上工事2工区の施工現場等を視察し、意見交換を実施いたしました。
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