平成26年7月8日
土井亨 国土交通大臣政務官は7月1日から3日までトルコを訪問し、トルコ国フアット・オクタイ首相府災害緊急事態対策庁長官及びムハッメット・バルタ環境都市省副大臣と防災分野及び下水道分野の協力に係る会談を行いました。
また、トルコで初めて行われる日・トルコ防災協働対話ワークショップに出席しました。同ワークショップは、防災協働対話※の一環として行われ、両国から官民の関係者約120名が参加し、主に防災情報システムをテーマとして行われました。
※両国の産学官が協働して、防災上の課題に対応した技術や解決策を追求するものであり、国土交通省では国別に展開を図ることとしており、現在、トルコも含む6ヵ国との間で枠組を構築しています。
1.ムハッメット・バルタ環境都市省副大臣との会談
【日時】平成26年7月2日(水)15:30~16:30(現地時間・以下同じ)
【概要】
・ 土井政務官より、今後、下水道分野の協力を進めていくこと、特に地震の被災経験を有する仙台市の知見の活用することを提案。また、防災協働対話については、建築の耐震化や災害に強いまちづくりなどの分野での協力について提案。
・ ムハッメット・バルタ環境都市省副大臣より、自然災害に強く、かつ環境に配慮した都市整備やそのためのインフラ整備を進めることの重要性について発言。
・ 今後、下水道分野や都市分野、防災分野における二国間の協力を継続的に発展させることで一致。
2.フアット・オクタイ首相府災害緊急事態対策庁長官との会談
【日時】平成26年7月2日(水)17:30~18:30
【概要】
・ 土井政務官より、昨年来の両国の防災分野での協力関係が大きく発展したことが喜ばしく、さらに発展させていくべきである旨発言。
・ フアット・オクタイ長官より、日トルコ間協力の順調な進捗に謝意を示すとともに、今後、[1]トルコの災害管理システムの構築[2]国連世界防災会議などでの国際的な協力[3]日トルコ協力を通じた第三国への貢献、という3つの観点からさらに協力関係を深化させたい意向について発言。
・ 今後、防災分野における協力関係を更に発展させることで一致。
3.第2回日・トルコ防災協働対話ワークショップ
(1)日程:平成26年7月3日(木) 9:30~17:30
4日(金) 9:30~17:00
(2)会場:メイラパレスホテル(トルコ国アンカラ)
(3)主催:トルコ国首相府災害緊急事態対策庁、国土交通省(共催)
(4)出席者
[日 本 側] 国土交通省: 土井亨 国土交通大臣政務官
清水亨 大臣官房技術参事官 ほか
気象庁、兵庫県、仙台市、在トルコ日本国大使館
JICA(本部・トルコ事務所)、民間企業
[トルコ側] フアット・オクタイ首相府災害緊急事態対策庁長官ほか
(5)ワークショップ概要
・ トルコ側(首相府災害緊急事態対策庁)より、トルコにおける今後の防災計画や、防災情報システムの整備の方向性について説明した。
・ 日本側(国土交通省(気象庁含む)、兵庫県、仙台市、JICA、民間企業)より、[1]防災政策の概要、[2]防災情報システムの概要(官民共同発表)、[3]地震情報システムの概要、[4]被害推計と災害時意志決定システムの概要(官民共同発表)、[5]兵庫県における防災対策、[6]仙台市における災害復旧等について紹介した。
※民間企業発表者:(発表順)スカパーJSAT(株)(上記[2])、日立製作所(株)(上記[4])
・ 最後に、防災分野における今後の日・トルコの協力の方向性を議論し、トルコの防災対策に関する政策協議の継続、国連世界防災会議での共同活動等を確認するとともに、今後の防災協働対話での活動内容等については引き続き両者で整理することとした。
土井国土交通大臣政務官のトルコ出張について(結果概要)(PDF形式:254KB)
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