平成27年3月17日
西村国土交通副大臣は平成27年3月15日に仙台で開催されている第3回国連世界防災会議に参加しました。
また、併せてブラジル及び南アフリカ要人と会談を行いました。
<第3回国連世界防災会議>
第3回国連世界防災会議は国連に加盟する世界 193 カ国・地域から首脳級・閣僚級の代表が参加し、今後 15~20 年の国際的な防災戦略等が策定される会議で、平成 27年3月 14 日から 18 日まで仙台で開催されています。
西村国土交通副大臣は平成 27 年3月 15 日にワーキングセッション「巨大災害からの教訓(Lessons from Mega Disasters)」に参加しました。会議冒頭のスピーチで、バヌアツ共和国のサイクロン被害に対する追悼の意を表した上で、東日本大震災の概要について説明しました。さらに、日本とチリ国で進める国際協力プロジェクト「津波に強い地域づくり技術の向上に関する研究」や格言「天災は忘れた頃にやってくる」を紹介しつつ、災害の教訓を共有することの重要性について主張しました。
日本からは西出気象庁長官より、東日本大震災時の地震情報・津波警報の発表状況等を報告した上で、日々の訓練を取り入れることが、緊急時の迅速・確実な情報発表に有効である旨、発言がありました。
他のパネリスト(下記参照)からはそれぞれの国が経験した災害の概要、防災対策について紹介がありました。ワーキングセッションの成果は議長であるインドネシアのシャムスル国家防災庁長官から本体会合に報告されます。
<パネリスト>
西出則武 気象庁長官
リャビニン事務局長(UNESCO政府間海洋学委員会)
メシーナ公共事業省港湾局次長(チリ共和国)
シ国家減災委員会副主任(中華人民共和国)
グンドゥズ州知事(トルコ・アダパザル州)
<ブラジル・南アフリカ要人との会談>
ワーキングセッション終了後、西村副大臣は、ブラジル連邦共和国オッキ国家統合大臣及び南アフリカ共和国ゴーダン協調統治・伝統業務大臣と会談を行いました。
ブラジル連邦共和国オッキ国家統合大臣との会談において、西村副大臣は、東日本大震災におけるブラジルからの支援に感謝するとともに、ブラジルは日本にとって大切なパートナーであり、防災・減災を進めるために、両国で災害に関する経験を共有していきたいと述べました。
オッキ大臣は、土砂災害分野の二人の専門家を国土交通省推薦で派遣するなどの協力に感謝の意を表すとともに、現在アマゾン川上流で発生している洪水の被害状況に関して説明され、両者は、今後洪水や土砂災害等に関する防災分野において、協力関係をさらに深めることで一致しました。
南アフリカ共和国ゴーダン協調統治・伝統業務大臣との会談において、ゴーダン大臣は、日本における防災、鉄道整備・運用、都市計画分野での国と自治体の役割分担や政策について熱心に質問されました。
西村副大臣は、東日本大震災の際、南アフリカがいち早く援助隊を派遣したことに感謝の意を表するとともに、東日本大震災からの復興や鉄道整備の事例を具体的に示しつつ日本の政策について説明し、今後も日本の経験を共有し、南アの発展に貢献することで一致しました。
第3回国連防災世界会議での西村副大臣の発言及びブラジル・南アフリカ要人との会談結果について(PDF形式:289KB)
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