平成29年3月31日
国土交通省は、首都圏、中京圏、近畿圏の三大都市圏における鉄道、バスの利用実態を把握し、公共交通施策の検討に資する基礎資料の提供を目的として、大都市交通センサス調査を昭和35年以来5年ごとに実施しております。今般、平成27年に実施した調査結果を取りまとめましたので公表します。
なお、平成29年度においては、国勢調査データ等を用いて、さらに詳細な分析を行うこととしております。
(1)総輸送人員
総輸送人員は、平成22年から27年にかけて、首都圏・中京圏・近畿圏の全ての圏域で増加しています。
○首都圏:40.8百万人(H22)→44.1百万人(H27)[+8%]
○中京圏: 3.1百万人(H22)→ 3.2百万人(H27)[+3%]
○近畿圏:12.6百万人(H22)→13.4百万人(H27)[+6%]
(2)通勤・通学時間
[1]定期券利用者の通勤時間(平均)は、首都圏が67.7分、中京圏が61.1分、近畿圏が62.2分であり、首都圏が最も長い。
また、近年の推移では、概ね横ばいの傾向にある。
[2]定期券利用者の通学時間(平均)は、首都圏が78.1分、中京圏が79.5分、近畿圏が79.3分であり、通勤時間より長い。
また、近年の推移では、増加の傾向にある。
(3)自宅から駅までの交通手段
全ての圏域で徒歩の割合が最も高い。また、近年の推移では、徒歩の割合が高まる傾向にある。
中京圏では、他の圏域に比べて車の利用割合が高い。
鉄道駅の乗り換え移動時間に占める待ち時間の割合は、全ての圏域で約6%となっている。
待ち時間の内訳は、首都圏と近畿圏はホーム上が、中京圏では昇りエスカレータの割合が最も大きい。
〈乗り換え移動時間に占める待ち時間の割合〉
○首都圏:5.8%(うち、4.0%がホーム上)
○中京圏:5.8%(うち、3.0%が昇りエスカレータ)
○近畿圏:6.0%(うち、2.2%がホーム上)
空港までのアクセス手段について、バスと鉄道の利用比率をみると、羽田空港、成田空港及び関西空港ではバスの利用割合が3割程度、中部空港では1割程度となっている。一方、大阪空港ではバスの利用割合が5割強となっており、鉄道の利用比率より高くなっている。
平成28年度に取りまとめた調査結果についてはこちらを参照ください。
PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Acrobat Readerが必要です。
左のアイコンをクリックしてAdobe Acrobat Readerをダウンロードしてください(無償)。
Acrobat Readerをダウンロードしても、PDFファイルが正常に表示されない場合はこちらをご覧ください。