報道・広報

リニア中央新幹線開業後の東海道新幹線の利便性向上等のポテンシャルについて

令和5年10月20日

 リニア中央新幹線開業後の東海道新幹線静岡県内駅の停車頻度の増加や経済波及効果等の東海道新幹線の利便性向上等のポテンシャルについて、とりまとめました。

【調査の背景】
 リニア中央新幹線が開業することにより、現在の東海道新幹線の需要の一部がリニアに転移し、
東海道新幹線の輸送力に余裕が生じるとともに、その輸送力の余裕を活用することで、
東海道新幹線の静岡県内における利便性の向上や経済波及効果等をもたらすことが期待されます。
 このため、国土交通省鉄道局では、リニア開業に伴う東海道新幹線の輸送余力を活用した
静岡県内における利便性向上や地域にもたらす効果等について、調査分析を行いました。
 調査結果のポイントは以下のとおりであり、詳細は別添をご確認ください。
 
【調査結果のポイント】
○リニアが開業することにより、東京~名古屋・大阪間の直行輸送需要の多くがリニアにシフトし、
 輸送量が約3割程度減少する可能性があり、東海道新幹線の輸送力に余裕が生じる見込み
○この輸送力の余裕を活用して、東海道新幹線静岡県内駅における列車の停車回数が
 現状の約1.5倍程度増加するとした場合、利用者利便性が大きく向上する。
 [1]新幹線の停車頻度の増加
 [2]停車回数増加に伴い、新幹線の待ち時間が短縮することが見込まれ、同じ時間内でより遠くまで移動可能となる
 [3]新幹線駅における在来線と新幹線との乗継ぎ利便性の向上
○さらに、静岡県内駅の列車の停車回数が増加することで、
 [1] 県外からの来訪者の増加
 [2] 県内を新幹線で移動する利用者の増加
 等が期待され、これに伴い、静岡県における観光等消費が増加することで、
 10年間累計で約1,700億円の経済波及効果等をもたらすことが見込まれる

お問い合わせ先

国土交通省鉄道局幹線鉄道課 吉川、小田切
TEL:03-5253-8111 (内線40302、40333) 直通 03-5253-8532

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