豪雨等の水害対策のための地下インフラ等、日本の都市開発の経験・技術を中国に紹介
~「第16回都市計画、都市整備に関する日中交流会議」の開催(報告)~
平成28年3月15日
国土交通省は、3月3日(木)に東京において、第16回都市計画、都市整備に関する日中交流会議を開催しました。本会議では、「スマートシティ・エコシティ・スポンジシティ」をテーマに両国の政府及び企業が発表を行いました。中国が関心を持つ、環境保全・防災のための水インフラの拡充・整備に対して、日本から水害対策のための地下インフラ等の経験・技術があることを紹介し、都市開発分野における協力関係を継続していくことを確認しました。また、日本企業の海外展開に向けた取組として、民間企業から日中合作によるエコシティプロジェクトの提案を行いました。 |
日中交流会議は両国の都市計画・都市整備分野での相互協力を促進することを目的とし、平成10年以降、政府間で日中交互に開催されてきた会議です。
第16回目となる今回会議のテーマは、昨今の中国における環境配慮意識の高まりを受け、「スマートシティ・エコシティ・スポンジシティ」と設定しました。
中国側からは、「黒臭水」等の汚水処理、雨水資源の効率利用等の環境問題に関する施策や、豪雨による水災害対策、共同溝に関する施策が発表され、都市開発において、特に環境保全・防災のための水インフラの拡充・整備に関心を持っていることが確認できました。
これに対し、日本側からは水害対策のための地下インフラや、川崎市の環境に配慮したまちづくり、過去に経験した都市化問題とそれに対応した施策について紹介し、中国側の関心に応える経験・技術が日本にあることを紹介しました。また、今回、日本の民間企業が初めて参加し、日本企業の海外展開に向けた取組として、民間企業から日中合作によるエコシティプロジェクトの提案を行いました。
この他、3月4日(金)には、実際に首都圏外郭放水路や川崎市の環境に配慮した都市開発関連施設の視察を行いました。
なお、会議の概要は、以下のとおりです。
記
1.開催日
平成28年3月3日(木)
2.場所
東京
3.参加者
(日本側)国土交通省(清水大臣官房技術審議官 他)、国際都市計画交流組織(INEX)
推進協議会(川崎市)、一般社団法人海外エコシティプロジェクト推進協議会
(中国側)住宅・都市農村建設部都市農村計画司、中国都市計画設計研究院、
中国建築設計院有限公司、中国市政工程華北設計研究総院有限公司
4.主な成果
・中国側が、地下インフラの拡充・整備に関心を持っていることが確認できた。
・中国の問題意識に対して、日本に水害対策のための地下インフラ等の経験・技術があることを紹介できた。
・日本企業の海外展開に向けた取組として、民間企業から日中合作によるエコシティプロジェクトの提案を行った。
5.発表テーマ
日本発表:「日本の都市開発の海外展開について」、「川崎市臨海部のまちづくりについて」
「水害対策のための地下インフラについて」、
「日中合作エコシティの実現に向けて」
中国発表:「“緑色・知恵・人文”ー現代中国都市建設の三つのタイトル」、「宿州市「黒臭水」問題対策プロジェクト案件交流」、
「中国都市共同溝の発展」、「健全な都市水循環系の構築 —環巣湖生態修復と都市水系統計画」、
「情報化による農村地域における公共サービスの促進」

参加メンバー集合写真 会議の様子
6.視察概要
3月4日に、首都圏外郭放水路や川崎市内の都市開発関連施設について視察を行いました。
また、川崎市長への表敬を実施しました。
お問い合わせ先
- 国土交通省都市局総務課国際室 川瀬、川廷、小林
-
TEL:03-5253-8955
(内線32145、32137、32136) 直通 03-5253-8955 FAX:03-5253-1584
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