報道・広報

プノンペン都 都市交通セミナーの開催について(結果報告)

平成27年8月24日

 カンボジア国には貨物を輸送する幹線鉄道を除き軌道系の公共交通が存在せず、自動車等の車両数の増加や拡大した都市圏からの交通流入により、交通渋滞や交通事故数の増加が深刻化していることから、昨年、JICAにより都市交通マスタープランを作成し、AGT(Automated Guideway Transit)の導入を提案している。
 この度、カンボジア国の関係機関に、AGTを含む日本の都市交通システムに関する経験や技術の優位性を認識していただき、JICA提案の都市交通マスタープランが承認されること、都市交通システム導入にあたり本邦企業の海外展開を支援することを目的として、国土交通省主催によりプノンペン都において都市交通セミナーを開催しましたので、お知らせいたします。

セミナー開催概要

(1)日 程 : 平成27年8月6日(木)8:30~13:30
(2)会 場 : カンボジア日本人材開発センター
(3)主 催 : 日本国 国土交通省
(4)後 援 : カンボジア国 公共事業運輸省、プノンペン都、独立行政法人国際協力機構
(5)参加者 : 185名(カンボジア側:133名、日本側:52名)
(6)出席者 :
[日本国側]
国土交通省 大臣官房 技術審議官(都市局) 清水 喜代志
都市局 街路交通施設課 街路交通施設企画室長 川口 泉
都市局 都市計画課 都市計画調査室 係長 新谷 正樹
駐カンボジア日本大使館 隈丸大使、千葉書記官
(独)国際協力機構カンボジア事務所、三井物産(株)、三菱重工業(株)、(株)横浜シーサイドライン、(公社)日本交通計画協会、(株)メッツ研究所 ほか

[カンボジア国側]
公共事業運輸省 Tram Iv Tek(トラム・イウテック)大臣
Chan Kosal(チャンコサル)副大臣
プノンペン都 Aunny Ieng(イオニ)副知事
プノンペン都公共事業運輸局 Piseth(ピセット)局長
国土整備・都市計画・建設省、内務省、経済財務省、商工会議所、日本人商工会議所、大学、メディア ほか

セミナー結果概要

・冒頭、在カンボジア日本大使館隈丸大使及びトラム公共事業運輸大臣よりご挨拶いただき、トラム大臣から、JICA支援により策定したマスタープランにおいて最も優先度が高いと位置づけられている軌道系交通システムの導入に向けて、本セミナーがその一助となることを期待する旨の発言があった。
・セミナーでは、日本側より、日本の都市交通システム導入事例の紹介や、カンボジア国における日本の技術協力、都市交通システムとしてAGT(Automated Guideway Transit)の運営や技術についてプレゼンテーションが行われた。
・カンボジア国側からは、カンボジア国における都市交通政策や、昨年JICAが策定した都市交通マスタープラン及び軌道系交通システムの概要についてプレゼンテーションが行われた。
・質疑応答では、建設開始時期や駅予定地、道路上に建設するに当たっての空間の問題等の建設に関する質問のほか、新たな都市交通システムを導入するに当たっての技術面、資金面、運営面の課題について多くの質問があり、出席者の関心の高さが伺われた。
・これに対し、日本側から、建設技術だけでなく運営手法に関する技術移転や人材育成、教育等についても支援していきたい旨の回答を行った。
・最後に、当省清水技術審議官とプノンペン都イオニ副知事より閉会の挨拶をいただき、プノンペン都の近年のめざましい発展と都市交通システム導入に対する関心の高さ受けて、両国間の連携を一層強化し、都市交通システム導入に向けて検討を進めることで一致した。

お問い合わせ先

国土交通省都市局 都市計画課 都市計画調査室 新谷
TEL:03-5253-8111 (内線32-685) FAX:03-5253-1590

Get ADOBE READER

別ウィンドウで開きます

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Acrobat Readerが必要です。
左のアイコンをクリックしてAdobe Acrobat Readerをダウンロードしてください(無償)。
Acrobat Readerをダウンロードしても、PDFファイルが正常に表示されない場合はこちらをご覧ください。

ページの先頭に戻る