展示施設は、発災後から生活再建に向かっての取組の軌跡を時間軸に沿って辿り、復興までの歩みが分かりやすくまとめられている。市民の語り部による野村町内の被災現場案内や体験談の伝承活動など、地域を巻き込んだ防災減災学習に取り組んでいる。
- 第1回NIPPON防災資産の認定を受け、令和6年9月5日(木)に愛媛県西予市の乙亥会館で認定証伝達式が開催され、肱川ダム統合管理事務所長から認定者の代表者である西予市長へ認定証を授与。
日時等
- 日時:令和6年9月5日(木) 13:30~
- 会場:愛媛県西予市野村町野村 乙亥会館災害伝承展示室前
- 出席者:
西予市長、西予市関係者2名、乙亥会館館長
語り部018のむら6名、野村小学校(6名、教諭1名)
主催者からの
コメント
平成30年7月の西日本豪雨による多大な被害を受け、西予市長・西予市の皆様は町のシンボルである乙亥会館に災害伝承展示室を設けられ、語り部さんが後世に語り継ぐ活動をなされ、またその活動を通じて小学生の皆様が主体的・積極的に防災活動に取り組まれました。関係する全ての皆様の熱心なご活動やご活躍、ご功績に心から敬意を表します。このNIPPON防災資産は、“資産”ですので、現在・将来に渡って皆様方によって、さらに価値を高めて頂き、野村町ひいては西予市の防災力向上に向けて牽引して頂きたいと思います。我々国土交通省も、日頃の洪水等の防災対応や現在進めている野村ダム改造事業の令和9年度完成に向け、地域の安全・安心のため、引き続き取り組んで参ります。
認定者からの
コメント
災害伝承展示室を契機に、野村小学校をはじめ市内の小学校の皆様が、防災に対して勉強をしながら、自ら当時のことを振り返り、今から何をしなければならないのか、日頃の生活で何を気をつけないといけないのか学んでいます。市内・外の皆様にこの伝承室を活用しながら、私たちが予測する以上の災害が発生している、そういうときに自らの命を地域のみんなとともに守っていく行動に移せるようにして頂きたいです。今後とも認定されたことを誇りに思って活動を続けていきたいと思います。
語り部一同認定されたことを喜んでいます。語り部の案内者は、この4年間で2000人を超えています。今後の課題は、いかにして若い人たちにつなげ、かつ語り継げるようにしていくかです。長く語り継ぐには若い人の力が必要なので、認定を契機に後継者育成に力を入れたいと思います。本日の認定により、胸をはって若い世代にアピールできますことを心より感謝します。