【気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館 及川淳之助館長】
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館は、気仙沼市の目指す「津波死ゼロのまちづくり」に寄与することを目的に2019年3月10日に開館しました。
私は東日本大震災当時、南三陸消防署勤務の消防職員でした。地震発生後、南三陸消防署にかけつけ、屋外で一般車両の避難誘導をしていた私は、津波に襲われ、沖へと流され、何度も海中に引きずり込まれました。力尽き、生きるのを諦めかけた瞬間、3人の娘の笑顔を思い出し、「ここで死んでられっか。どこまでも生きてやる。」と力を振り絞り、這い上がってきたところを、地元の方々に救助して頂きました。
その時の記憶はありませんが、このような皆様の助けがあったからこそ、大津波から生還したのだと思います。
この震災での教訓を糧に、気仙沼市が目指す「津波死ゼロのまちづくり」を風化させないよう、伝えて伝えて伝えていきます。