2.災害復旧上の工夫が見られる事例

⑩重要種への配慮

国の絶滅危惧種や天然記念物などの重要種が生息する可能性が高い箇所については、専門家等の助言を受けて適切な配慮を行う。
既存の重要種の生息に関する一情報などを活用して、日頃から重要種の生息・生育・繁殖場に関する情報を収集し、生息可能性を判断する。


重要種に配慮した災害復旧事例

 工事完了後(H30.5)
 特別天然記念物のオオサンショウウオの生息水系となっているため、護岸の一部に魚巣ブロックを設置するほか、大石を配置するなどし、夜行性のオオサンショウウオが日中隠れる空間を確保しています。水際に植生が回復すれば、より自然な水際が形成されると考えられます。
■基本方針の活用ポイント■ 凡例:◎工夫が優れている ○配慮されている △もう少し工夫が望まれる
 河道計画上の工夫点  ①
法線
 ②
流速
 ③
スライド
ダウン
 ④
片岸拡幅
 ⑤
みお筋
 ⑥
河床幅
- - - - - -
 災害復旧上の工夫点  ⑦
河岸・
水際部
 ⑧
環境要素
の保全
 ⑨
景観配慮
 ⑩
重要種
への配慮
 ⑪
環境への
配慮
 
- - -
■河川DATA■
 水系/河川名  一級河川 淀川水系 柏尾川(かしおがわ)
 事業名  災害復旧事業
 事業主体  三重県
 年災  平成25年度
 河川の流域面積  18.2平方キロメートル
 河道特性  セグメント山間地
 計画流量  -
 主な工事概要  護岸復旧工
 川づくりのテーマ  災害復旧工事にあたって特別天然記念物のオオサンショウウオ等の生息環境を守る

現 在(H30.5)
 専門家による技術検討
(H28年9月)
 ネコギギ調査状況
(H29年1月)
 天然記念物のネコギギが棲息する水域であったため、専門家による技術検討や現地調査を実施し、災害復旧工法に反映しました。
 深みの維持やネコギギが隠れるための魚巣ブロックや捨石を実施し、生息環境の維持を図っています
■基本方針の活用ポイント■ 凡例:◎工夫が優れている ○配慮されている △もう少し工夫が望まれる
 河道計画上の工夫点  ①
法線
 ②
流速
 ③
スライド
ダウン
 ④
片岸拡幅
 ⑤
みお筋
 ⑥
河床幅
- - - - - -
 災害復旧上の工夫点  ⑦
河岸・
水際部
 ⑧
環境要素
の保全
 ⑨
景観配慮
 ⑩
重要種
への配慮
 ⑪
環境への
配慮
 
- - -
■河川DATA■
 水系/河川名  二級河川 員弁川水系 相場川(あいばがわ)
 事業名  災害復旧事業
 事業主体  三重県
 年災  平成28年度
 河川の流域面積  10.4平方キロメートル
 河道特性  セグメント山間地
 主な工事概要  護岸工
 川づくりのテーマ  貴重種(ネコギギ)、既存の魚類及び水生生物等の生息環境に配慮した川づくり

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