TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)

Q&A形式でTEC-FORCEの活動内容が早分かり!Q&A

緊急災害対策派遣隊 ~向上を続けるTEC-FORCEの姿〜

近年、頻繁に大きな被害をもたらしている地震や台風。大規模な自然災害が起きた時に、いち早く現場に向かい、早期復旧を支援しているスペシャリスト集団がいるのをご存知ですか?それが、緊急災害対策派遣隊、TEC-FORCEです。普段はあまり耳にすることがなかったかも知れませんが、被災した時に助けてくれるTEC-FORCEの活動をご紹介します。

  • TEC-FORCEって映画にでも出てきそうなかっこいい呼び名ですね。どんな組織なのですか?

  • TEC-FORCEは、国土交通省の「緊急災害対策派遣隊」の通称名です。 “自然災害などが発生した時に、被災自治体にむけて技術的な支援を行う部隊”です。 地震や台風などで被害が大規模になると、自治体職員だけで対応するのは困難な場合があります。このような時に、自治体からの要請によって派遣し、被害の場所や規模の調査、大雨で浸水したエリアの排水、通行止めとなった道路の応急復旧などを行います。さらに、二次災害を防止する措置のアドバイスや、被災した建築物の危険度判定なども行います。また、停電している自治体庁舎に照明車を派遣し、夜間の明かりを提供するようなこともしています。 隊員は各地方整備局の職員を中心に、地方運輸局、気象庁、研究機関、地方航空局、国土地理院など、国土交通省の様々な機関の職員で構成していて、災害の規模に応じて全国から被災地に出動します。

  • 大規模な自然災害が発生すると、地方整備局などの職員が隊員として出動するわけですね。日頃はどのような仕事をしている方なのでしょうか?

  • 普段は、道路や河川、ダム、港、空港などの、インフラ整備や維持管理の業務をしていて、一人一人がインフラに関するプロフェッショナルです。日頃から、現場で知識を蓄え技術を磨いているので、国土交通省の職員は、現場で活動できる力、「現場力」をもっていて、災害の発生時にも的確に技術的な支援ができるのです。気象や地理情報の専門家も多く、あらゆる自然災害に対応できます。令和2年4月現在で、約1万4千人の隊員がいます。

  • インフラに関する各分野のプロ集団なのですね。これまで、どのような災害に派遣されているのでしょうか?

  • 平成20年4月の創設以来、東日本大震災や熊本地震、九州北部豪雨など106の災害に、のべ約11万5千人を越える隊員を派遣し、被災地の早期復旧にあたってきました。 令和元年度は13回の出動があり、甚大な被害となった台風19号の際には、のべ約3万人をこえるTEC-FORCEを派遣し、1日あたりでは、過去最大の約750人の隊員が活動した日もありました。

  • 令和元年の台風19号の猛威は記憶に新しいですね。多くの河川堤防が決壊して、広域的な浸水被害が発生しましたけれども、TEC-FORCEはどんな活動を行ったのでしょうか?

  • 台風19号は超大型で大雨が予想されていたので、上陸前から、国土交通省の排水ポンプ車を、浸水被害に備えて河川周辺に出動させました。災害発生後は、速やかに排水活動を開始し、さらに、被害が拡大するにともなって、その台数を増強して、最大時には、全国から約200台が集結し、24時間体制で排水作業を行いました。あわせて、被害状況の把握も重要となるため、国土交通省の防災ヘリコプターやドローンなども活用して、河川や道路の被害状況の調査も行いました。 このように、専門性や最新の機材を活用したTEC-FORCEならではの多くの活動を行いました。

  • 気候の変動に伴い、水害・土砂災害の頻発が懸念されていますし、南海トラフ巨大地震や首都直下地震はいつ起きてもおかしくないと言われていますよね。今後TEC-FORCEの力がより重要になってきそうですね。

  • そうですね。ですからTEC-FORCEの体制・機能の強化にも取り組んでいます。令和元年度の隊員数は、創設時の約5倍に増え、災害対策を行う部署も増設しました。ドローンやレーザー距離計など、最新のICT技術や衛星通信などを取り入れ、災害時に必要とされる情報収集力、防災対応力の強化にも取り組んでいます。 また、災害対応を行う他の機関との連携にも力を入れていて、消防や自衛隊、地域の担い手である建設会社とも訓練等を行っています。速やかな復旧作業が行えるよう、被災地域をイメージしたさらなる技術や知識の研さんを行っています。

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