vol.9... 渇水を乗り切る

水インフラの力


渇水調整はどんなもの
渇水うんちく1



雨が降らずに、川の水が少なくなって、水不足が心配される状況を「渇水」と言います。
このまま取水していると上流のダムに貯めている水も尽きてしまうので、
川からの取水量を減らすことを「取水制限」といいます。

取水量を減らすと、ダムからの放流量を減らすことができるので、
それだけ貯水量を温存して、長く渇水に耐えられるのです。
水道用水の場合、取水制限をしてもその先の浄水場などに蓄えがあったり、別の水源から補完することにより、
ただちに「給水制限」(=水道から出る水を減らすこと)には繋がりません(※)。

それでも取水制限が長引いたり制限量が増えると、給水制限に入ることになります。
そこで初めて、水道から出が悪くなったり、酷くなると断水して生活に影響が出てきます。


※農業用水や工業用水などでは、取水制限と同時に何からの影響が出ることがあります。「番水」など。