1.事業の概要
1)位 置:北海道山越郡八雲町
2)諸 元:主な工法:砂防堰堤 3基
床固工 19基
3)総事業費:約36億円
2.目的、必要性
1)目 的:流水の正常な機能の維持のため
2)必要性:
野田追川は、八雲町桜野(さくらの)地区を流れる渓流で、下流氾濫区域に人家28戸、直轄国道5号、JR函館(はこだて)本線、中学校及び保育園などの保全対象が位置している。平成9、10、11年と連続した豪雨出水により、山腹崩壊・渓岸崩壊が著しく、これらより流出した多量の土砂が現在も河道内に厚く堆積しており、次期出水で土砂流出の危険性が高い状況となっているため、砂防堰堤及び床固工を整備する。
3.費用効果分析の結果
治水経済調査マニュアル(案)に基づいて分析
便益(B) |
費用(C) |
事業効果(B/C) |
62.57億円 |
28.39億円 |
2.20 |
4.検討
以下の評価項目及び上記の費用対効果分析結果を総合的に判断の上、採択。
災害発生時の影響の大きさ |
過去の災害実績 |
災害発生時の危険度 |
地域開発の程度 |
保全人家戸数 |
重要公共施設 |
災害弱者施設 |
直近の災害発生年 |
過去10年間の災害履歴 |
荒廃の状況 |
地形・地質の状況 |
植生の状況 |
河床勾配 |
砂防設備整備状況 |
住宅・宅地開発の有無 |
最大被災戸数 |
重要公共施設の被災 |
災害弱者施設の被災 |
28 |
3 |
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H11 |
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あり |
|
10%以上 |
不良 |
不良 |
1/100 |
低い |
|
5.日程・手続き
平成13年度 事業着手予定
6.関係者の意見
下流の河川災害関連工事に引き続き、流域の土砂災害防止対策について、地元自治体及び関係団体から強い要望がある。