砂防

火山地域で発生する土石流が尾根を乗り越える危険に関する調査要領(試行案)について

  平成25年10月に発生した伊豆大島での土砂災害では、土石流が流域界を乗り越えて流下し、下流の人家・集落に甚大な被害をもたらしました。この土砂災害を受けて国土交通省が設置した「土砂災害対策の強化に向けた検討会」により提言「土砂災害対策の強化に向けて」が示されました。提言では、土石流が流域界を乗り越える現象が起こる危険箇所の把握や氾濫開始点の設定のための技術的な手法の必要性が指摘されています。
  国土交通省砂防部では、本提言を受けた検討を行い、地形の開析(地形が浸食を受けて数多くの谷が刻まれること)が進んでいない火山地域の土石流危険渓流等において、土石流が尾根を乗り越えて流下する危険性を踏まえた土砂災害の防止対策の推進に役立てるため、「火山地域で発生する土石流が尾根を乗り越える危険に関する調査要領(試行案)」を取りまとめました。
  伊豆大島のように開析が進んでいない火山地域等における土石流対策計画を策定するにあたっては、既往の基準・指針等に加えて、本調査要領(試行案)により、土石流が尾根を乗り越える危険性についても留意したうえで、適切に対策を実施することとしています。


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