第2章 道路交通サービスの高度化

ETCの展開と活用

施策の多様化

環境ロードプライシング

並行する有料道路の路線間に料金格差を設けることで、都心部の住宅地等を通過する交通を湾岸部等に転換させて、住宅地等の沿道環境の改善を目指すのが、「環境ロードプライシング」です。この試行的実施が2001年から、首都高速道路横羽線と湾岸線、阪神高速道路神戸線と湾岸線で始まっています。この計画の実施に当っては利用経路の特定が可能であり、料金所通過時間の増加による渋滞悪化の心配がないETC技術を積極的に応用していきます。また、この試行的な実施により、浮遊粒子状物質(SPM)や二酸化窒素(NO2)等の排出量が多い大型ディーゼル車が湾岸線へと路線転換することで、横羽線や神戸線の環境負荷の低減が期待されています。

概要イメージ
A路線とB路線に料金格差を設けることでA路線からB路線への路線転換を促進し、A路線の沿道環境を改善。

環境ロードプライシング対象区間


阪神高速道路

首都高速道路


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