山形県内の山形市と酒田市を結ぶ幹線道路、国道112号月山道路は、地滑り災害などの頻発する路線でもあり、従来から道路パトロールによる監視等による管理体制によって災害の未然防止に対応してきました。国土交通省酒田工事事務所では、これら従前の管理体制に加え、道路構造物の変状の監視という観点から広範囲な計測・監視技術として注目されている光ファイバー歪み計を活用した、より高度な道路管理体制の構築に取り組んでいます。光ファイバー歪み計の特徴は、1)リアルタイムな計測・連続計測が可能、2)遠隔操作が容易、3)線・面的な計測が可能、4)耐久性がある、などです。現在、国道112号月山道路の朝日第1・第2トンネルにセンサを設置して計測を続けています。
人によるパトロールに加え、その補完機能として光ファイバー歪み計などの新たな道路監視技術が有効活用できるよう、さらに検討が進められています。
[国土交通省東北地方整備局酒田工事事務所]
事務所からの遠隔操作で、トンネル覆工面の変状を検査