第4章 行政運営・道路管理の効率化を目指して

情報ネットワークとデータベースの機能高度化

道路管理の高度化-リアルタイムな道路管理

GPS切土のり面連続監視システム

高知県地方は台風の時期に集中豪雨に見舞われることが多く、高知自動車道では、1998年9月、時間最大雨量117mm、連続降雨量951mmという未曾有の集中豪雨を記録しました。急峻な山岳地形を通過する高知自動車道は、長大のり面が多数存在し、豪雨の中でののり面点検は、のり面崩壊の危険性とともに多大の労力と時間を要し、一部のり面では降雨後にのり面変状が発生しました。
この経験から、豪雨、地震時での災害発生の有無を迅速に把握できる新たなのり面管理手法の確立が急務となり、1999年9月にGPSを利用したのり面連続監視システムを導入しました。
高知自動車道の5ヵ所の長大のり面に設置し、1日6回、のり面の変位情報を管理事務所設置の監視局画面で確認でき、異常時には、携帯電話に連絡できるようシステム改良しています。今後、データの日変化、季節変化等の分析により、精度向上とともに予防防災機器としての活用や、のり面点検の効率化を図っていきます。

[日本道路公団四国支社高知管理事務所]

システム図

システムイメージ:GPS切土のり面連続監視システム

長大のり面に設置されたのり面観測局と固定観測局により情報を収集

写真イメージ:のり面観測局と固定観測局


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