道路

ITSスポットサービスの内容

これまで提供していた「ITSスポットサービス」について紹介します。
※ 「ITSスポットサービス」と呼ばれていたサービスは、今後「ETC2.0サービス」に、「ITSスポット対応車載器・カーナビ」は「ETC2.0対応車載器・カーナビ」と呼びます。

ITSスポットにより、3つの基本サービスを実現します

ダイナミックルートガイダンス

安全運転支援

ETC


  • ITSスポット対応カーナビだからできること(5つのポイント)
  1. 都市圏の移動のルート選択

    大都市圏に入る場合、数十通りのルートがあり、それら多くのルート中から最適なルートを判断できます。
    例:中央道から首都圏に向かう場合、33以上のルートの中から最適ルートを判断。

  2. 都市圏間の移動のルート選択

    広域の都市間の移動ルートについて最適な選択ができます。
    例:東京-名古屋

  3. 事故遭遇の減少

    先にある危険を事前に入手でき、事故に遭う確率を減らすことができます。
    例:首都高速の事故多発ワースト1箇所で事故に遭う確率が6割減

  4. 画像情報

    雪や霧などの天候や渋滞など、先の道路情報を画像で把握できます。

  5. 蓄積情報

    情報蓄積機能により、高速道路上の任意の場所で、タイミングよく情報提供を受けることができます。


  • ITSスポットとこれまでのサービスの比較

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3つの基本サービス

ダイナミックルートガイダンス / 広範囲の渋滞データで賢くルート選択

  • 県境を越える広域な道路交通情報がITSスポットでリアルタイムに配信され、カーナビが最速のルートを賢く選択します。
  • ドライブ中に情報配信を受けるたびにカーナビが最速のルートを再検索し、最新情報に従ったルートを案内します。
  • 発話型ITSスポット対応車載器の場合は、道路交通情報を音声で提供します。(ルート案内はありません)
    • 既存のVICS対応カーナビ(FM)では、隣県の道路交通情報が提供されていませんので、都市間高速では不感地域が存在しました。電波ビーコン受信時でも最大約200kmしか情報が提供されず、渋滞時には情報量が減少します。
    • これに対してITSスポットでは、道路延長で最大約1,000kmの道路を対象に、区間ごとの所要時間のデータがカーナビに提供されます。このデータを用いて、カーナビが随時最速ルートを計算して案内することが可能となります。
    • あわせて、わかりやすく簡易図面でも表示します。
    • このため、長距離移動を支える高速道路上のサービスとして実用性が格段に向上しています。
    • 各ドライバーの最適ルート選択が渋滞削減にも貢献します。

    【参考】
    <首都圏> ・首都高速道路全線(東京・神奈川):約300km(往復で約600km)
    ・東京外郭環状道路の内側:約250km(往復で約500km)
    ・首都圏中央連絡自動車道の内側:約880km
    <近畿圏> ・阪神高速道路全線:約240km(往復で約480km)
    ・近畿道等の内側:約390km(往復で約780km)
    <中部圏> ・東海環状自動車道の内側:約380km(往復で約760km)
    <都市間> ・東京~名古屋(東名高速、中央道):約700km

    ・東京~郡山(東北道、常磐道・磐越道):約610km

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  • 首都圏の情報提供範囲
  • 郊外から大都市圏へ入る地点のITSスポットで首都圏の高速道路全てのデータが入手でき、対応カーナビで最適ルートを判断します。
  • 多数のルートの中から都心の渋滞を避けるルートが選択でき、道路ネットワーク全体の有効な活用が可能です。

首都圏の情報提供範囲

圏央道内側:約830km

(例1)東北道方面から港北ニュータウンへ帰宅する場合

    • 東北道方向から、港北ニュータウンまで、東京を通過して帰宅するルートは多数。
    • ITSスポット対応カーナビなら、首都圏の広域な道路交通情報がITSスポットでリアルタイムで配信され、最速ルートを瞬時に判断します。
    • その後の渋滞の変化も継続してキャッチし、対応した最速ルートを表示します。

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東京外郭環状道路の内側の道路の総延長は、両方向で約600kmです。


  • 都市間の情報提供範囲
  • 首都高速において首都圏の高速道路全てのデータを提供します。
  • 広域経路選択が可能な箇所においては、その経路比較を可能とするデータも提供します。

(例2)東京から名古屋に向かう長距離ドライブでも、東名高速と中央道の渋滞状況を比較し、最速ルートを案内します。

 

(例3)首都圏から仙台方面に向かう場合

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  • ハイウェイラジオ情報を音声で提供
  • 主要渋滞ポイント手前のハイウェイラジオ放送区間等
  • 前方で発生している交通状況や気象状況等を、音声情報で提供

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  • SA・PA情報提供
  • SA・PA直近の路側機等で情報配信し流入車両にのみ提供(情報蓄積機能活用)
  • 前方2~3箇所程度のSA・PAの混雑状況や施設情報等を提供
  • 駐車場の各ブロックの混雑状況等を提供

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ITSスポットで都市圏の高速道路の渋滞データが丸ごと配信され、対応カーナビで最速ルートを逐一判断できるようになります。


  • 大都市圏の情報提供範囲

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安全運転支援 / ドライブ中のヒヤリをなくす事前の注意喚起。

  • 通常時は広域な道路交通情報を提供するITSスポットで、各道路の交通安全上の課題にあわせて、緊急時には安全運転支援情報を提供します。
    (簡易図形と音声で情報提供します)
  • 発話型ITSスポット対応車載器の場合は、道路交通情報や安全運転支援情報を音声で提供します。

  • 落下物
  • 道路上の障害の情報はテレビカメラやパトロール、一般の方々からの通報などで収集され、交通管制センターで集約されています。
  • この情報がITSスポット対応カーナビに提供され、障害の手前の適切なタイミングで表示され、急に出くわす道路上の落下物を事前に注意喚起することで、ドライブ中のヒヤリを削減します。

    (参考)首都高速道路では、落下物などの障害が1年間に約5万件、一日平均で約140件発生しています。(10分に1回)

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  • 事故多発地点における注意喚起(渋滞末尾情報など)

カーブ先やトンネル先の見えないところで急に渋滞に出くわす箇所など交通事故多発地点において、先の渋滞情報など、安全運転に必要な情報を事前に注意喚起します。(簡易図形と音声で情報提供します)

(参考)

    • 首都高速の事故多発ワースト1箇所である参宮橋カーブでは、カーブ先の渋滞情報提供により追突事故などを約6割削減できました。
    • 首都高速道路のワースト20箇所は、道路延長で2%に過ぎませんが、全事故件数の約2割がこれらの箇所で発生しています。

事故多発地点における情報提供


  • 画像情報

これから向かう先の雪や霧などの天候情報やトンネル内の渋滞状況も、静止画像でわかりやすくお知らせします。

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  • 地震発生情報等の提供

大きな地震等が発生した場合、緊急の規則情報などをITSスポットで提供し、自動車を適切に誘導します。

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ETC / ETCのサービスも実現。

オールインワンの一つとして、ITSスポット対応カーナビでETCサービスも受けられます。(発話型ITSスポット対応車載器でもETCサービスは受けられます)


<その他のサービス>

インターネット接続 (一部機種で実現)

サービスエリアや道の駅などにおいて、カーナビからインターネットに接続します。

  • 地域観光情報や施設情報にアクセスし、周辺の最新情報や営業時間情報も入手可能となります。
  • その他のインターネット上の情報も入手可能となります。

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このほか、決済・観光・物流などのサービスも今後展開する予定です。

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