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4.道路政策の進め方の改革
(3)新技術の開発・導入の促進


1)新道路技術五箇年計画の策定

 環境・エネルギー問題の顕在化、安全・安心に対する要請の高まり、産業の空洞化、道路ストックの老朽化等の喫緊の課題に対応しつつ、道路利用者のニーズに即応した効果的・効率的な道路整備を推進するため、新道路技術五箇年計画を策定する。
 本計画においては、以下の重点的研究開発分野において、技術研究開発の方向・目標を提示し、技術基準の整備や先導的な技術研究開発等を積極的に推進するとともに、これを基礎とした産学官及び異分野の技術研究開発の促進・連携強化を図り、計画的・総合的な技術研究開発を推進する。


(重点的研究開発分野)

i.  円滑な道路交通確保のための技術(情報・通信、電気、機械、人間工学等との連携・総合化)
情報・通信技術の活用を図る高度道路交通システム(ITS)
物流効率化のためのシステム
交通導線の円滑化に資する道路計画・構造 等
ii.  良好な環境保全・形成技術(建築、情報・通信、電気、機械、化学、バイオテクノロジー、人間工学等との連携・総合化)
交通安全確保やバリアフリーのための人間工学的知見を踏まえた技術
ローエミッション技術(廃棄物リサイクル技術、建設汚泥発生抑制シールド工法、道路外廃棄物の舗装用下層路盤材への利用等)
自動車(発生源)、沿道建築物を含めた総合的な環境保全技術
バイオテクノロジーを活用した環境保全技術 等
iii.  道路防災・危機管理のための技術(情報・通信、機械等との連携・総合化)
地震、豪雪・豪雨等に対する防災対策関連技術
土砂災害・岩盤崩落等の観測・監視システム 等
iv.  建設・維持管理におけるコスト縮減技術(電気、機械、材料、化学、樹脂、繊維、造船・プラント等との連携・総合化)
長大橋梁の維持管理技術
高耐久性・高強度・高じん性材料、代替材料
次世代海上横断構造物(浮き橋、水中トンネル、海峡部長大トンネルの換気技術等)
施工の省人化・高速化技術
構造物の経済的・効率的保全技術 等
v.  政策の効果的・効率的な実施のための技術(経済、計画学、社会学等との連携・総合化)
建設マネジメント技術
評価システム技術 等




2)異分野の技術研究開発との連携・総合化

 技術研究開発を実施する際には、情報・通信、メカトロニクス、新素材、バイオテクノロジー等、異分野に関する情報収集、意見交換等を全国レベルで展開するとともに、必要に応じて共同研究等を行い、これら異分野の技術研究開発の促進・連携強化を図ることにより、総合的な技術研究開発を積極的に推進する。




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