(3)地域の振興 長野県 データまとめ 平成12年 3-174
●国道474号・三遠南信自動車道 ●平成6年3月開通
安心な生活が実現、経済的精神的負担の軽減
矢筈トンネル開通前の問題
・長野県遠山谷地域(上村、南信濃村など)には高等学校がなく、義務教育終了後の高等進学は、伊那谷地域の高校へ。
・通学時間(片道約2.5時間)を考えると、毎年、高校近くへの下宿という不本意な選択をせざるえない生徒が多くいた。
・高校生の下宿生活は、経済的負担と精神的不安が、保護者にも重くのしかかっていた。
開通後の生活の変化
・トンネル開通によって、飯田市内へのバス通学が可能に。
・各自治体では通学助成金制度が作られ、毎年30人ほどいた下宿生が、ほとんどバス通学に。
・下宿費などの経済的負担が軽減。
・親元から通学できるようになり、保護者の安心感が増した。
今後の課題
・現在の長時間通学は、通学のためだけに多大な労力と時間を消費することになり、学生の本分である勉学への影響も心配されるため、さらなる通学時間短縮のための整備が必要。
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