1. 平成6年度研究の概要と成果
(1) 車両の防護柵衝突実態に関する分析
防護柵への衝突や設置に関する事故を抽出し、防護柵の有無による衝突状況、防護柵の設置効果などを整理し、現状の問題点把握と今後の設計、設置の在り方を検討した。
(2) 交差点事故に関する分析
交差点事故の要因を抽出すると共に、事故状況の分析を行い、交差点事故の予防及び被害軽減を目指した道路交通環境の改善策を検討した。
2. 平成7年度研究の概要と成果
(1) 夜間事故と道路照明に関する分析
従前の道路照明と交通事故との関連に関する調査研究の多くは、事故発生割合と道路照明の有無との関係を求めたマクロ的視点の研究であった。そこで本研究においては、夜間事故の発生場所付近で光環境の調査を行い、事故と照明の関係をミクロ的視点で検討した。
(2) 舗装路面と事故に関する分析
舗装の設計、補修、及び運転者教育に資することを目的として、舗装路面状態と事故との関係を検討した。なお、舗装路面にのみ起因する事故が殆どないと言われていることから、人的要因や車両要因も取り上げ、ミクロ的・総合的に検討をしている。
3. 平成8年度研究の概要と成果
(1) 歩行者自転車事故の当事者別要因に関する分析
交通弱者といわれる歩行者・自転車に着目し、事故要因の抽出と事故状況の分析を行い、道路交通環境の視点から改善策の提案をした。
(2) 幹線道路への出入り等における車両相互事故に関する分析
幹線道路の安全・円滑な交通流を阻害する事故の分析によって、幹線道路の道路交通環境上の事故要因を検討した。検討の視点としては、道路機能・沿道状況と事故との関連性、及び、中央分離帯開口部と事故との関連性をあげている。
(3) 当事者の認知ミスと道路の視環境との関係に関する分析
事故当事者の認知ミスを引き起こす道路の視環境を分析し、その要因を特定した上で、標識等を含めた視環境改善の提案を行った。この提案の際、景観シミュレータを用いて、対策前後における比較評価を行っている。
備考:詳細は以下の各報告書を参照下さい。
・ 交通事故例調査・分析報告書(平成6年度度報告書);平成 7年3月
・ 交通事故例調査・分析報告書(平成7年度度報告書);平成 8年3月
・ 交通事故例調査・分析報告書(平成8年度度報告書);平成 9年3月
・ 交通事故例調査・分析報告書(平成9年度度報告書);平成10年3月
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