4.景観に配慮した防護柵整備にあたっての留意事項 |
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4−1 防護柵設置の判断と対応 |
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植樹帯など景観に優れた他施設での代替も含め、防護柵設置の必要性を検討する。 |
4−2 形状 |
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防護柵は、周辺景観に対して目立ちすぎないよう、シンプルな形状とする。 |
4−3 色彩 |
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防護柵の色彩は、地域の特性に応じた適切な色彩を選定することが原則である。
鋼製防護柵については、防護柵を設置する道路周辺の基調色が、一般的な我が国の街並みや自然等で基調となっている YR系を中心とした 色彩の場合には、地域特性、防護柵の形式にあわせて下表に掲げる色から選定することを基本とする。 |
■鋼製防護柵の基本とする色とその標準マンセル値
基本とする色の名称
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標準マンセル値 ※
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ダークブラウン〔こげ茶〕 |
10YR 2.0/1.0 程度 |
グレーベージュ〔薄灰茶色〕 |
10YR 6.0/1.0 程度 |
ダークグレー 〔濃灰色〕 |
10YR 3.0/0.2 程度 |
※マンセル値
・マンセル値は、色を「色相 明度/彩度」で表記したもので、色を表現する値として一般に使われる。
(例えば、マンセル値10YR8.5/0.5とは、色相が10YR、明度が8.5、彩度が0.5であることを示している)
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4−4 防護柵の統一と他施設との調和 |
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景観的基調が同一の場合には、同一種類(形状、色)の防護柵を設置する。また、近接して設置される他の道路付属物等との調和を図る。 |
4−5 視線誘導への配慮 |
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防護柵については、地域特性に応じた景観への配慮を行い適切な色彩、形状を採用し、視線誘導については、視線誘導標など他の手段により確保する。 |
4−6 コストと維持管理 |
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防護柵は、設置に係るコスト(イニシャルコスト)のみならず、維持管理、修繕に関わるコスト(ランニングコスト)をも十分に考慮する。 |
4−7 その他 |
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道路の工事中及び暫定供用中においては、仮設用として適切な機能を有し、かつ景観に配慮した施設を用いる。 |