8.電子化の効果
道路占用許可申請手続の電子化により、次のようなメリットが期待される。今後、電子化による効果分析を引き続き行う。
i.占用事業者のメリット
申請データの保存・再利用の促進により、同種申請における申請書作成が容易になる。
パターン化しているデータ一覧表からの選択形式とすることにより、入力操作が簡素化される。
申請書提出、許可書受取、着手届提出、完了届提出の都度、道路管理者の窓口まで往復することが不要となるばかりでなく、24時間提出も可能となる。
申請書を複数部数コピーする必要がなくなる。
全国的に標準化されることにより、道路管理者別の対応をする必要がなくなる。
占用事業者内の工事計画関係システムとの連動が可能となる。
ii.道路管理者のメリット
電子化率が向上すれば、申請受付窓口業務の効率化が図られる。
事務簡素化、標準化の推進と電子決裁の普及・定着により、事務処理期間の短縮等が図られる。
申請データを利用した占用料計算が可能となる。
申請者からの着手届、完了届に連動し、進捗管理が容易にできるようになる。
9.パイロット運用計画
(1)パイロットシステムの開発と運用
パイロットシステムを開発し、近畿地方建設局管内の特定の工事事務所において、日本電信電話(株)、関西電力(株)、大阪ガス(株)の3占用事業者の協力を得て、事務簡素化、システムの実用性、システムの利便性、システム運用方法の実現性、電子決裁等についての実証実験を行う。
(2)パイロット運用スケジュール
簡易システムのパイロット運用スケジュールは、次のとおりである。
平成11年 4月〜 9月
パイロットシステム開発
システム機能の評価
(開発過程におけるデモをとおしたコメント)
運用ルールの取り決め
(開発システムを実運用するマニュアル作成)
平成11年10月〜12月
パイロットシステム運用
パイロットシステム運用状況の調査
平成12年 1月〜 3月
パイロットシステム分析・評価と改良点の抽出
本格展開策の検討
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今後の検討