- 日本では、昭和40年代の急速なモータリゼーションの進展、バスや地下鉄への転換に伴い路面電車の廃止が続きました。
- 現在では、全国23都市23事業者、路面延長約220kmが営業しています。(令和5年8月現在)
図-1 路面電車の路線延長、都市数、事業者数の推移(令和5年8月現在)
(公社)日本交通計画協会調べ
- ※1
- 都市数とは、市町村境を越えるごとに1としています。
- ※2
- 事業者数は、上下分離方式で整備されている場合はそれぞれを数えています。
- ※3
- 路線延長は軌道法が適用されている路面電車(併用軌道・新設軌道)を対象としています。
併用軌道とは、道路上その他公衆の通行する場合に敷設される軌道をいう。
新設軌道とは、道路その他公衆の通行する場所以外の場所、すなわち軌道のために必要な専用敷地に敷設される軌道をいう。
図-2 日本の路面電車・・・23都市23事業者の位置図(令和5年8月現在)
(公社)日本交通計画協会調べ
【詳細はコチラ((公社)日本交通計画協会 https://www.jtpa.or.jp/contents2/lrt/019.html)】
- LRTとは、Light Rail Transitの略で、低床式車両(LRV)の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた特徴を有する軌道系交通システムのことです。
- 近年、道路交通を補完し、人と環境にやさしい公共交通として再評価されています。
●宇都宮市
●富山市
- 交通環境負荷の軽減
LRTは、環境負荷の小さい交通体系の実現に有効な交通手段です。
- 交通転換による交通円滑化
都市内の自動車交通がLRTに転換されることにより、道路交通が円滑化されます。
- 移動のバリアフリー化
低床式車両や電停のバリアフリー化により、乗降時の段差が解消されるなど誰もが利用しやすい交通機関です。
- 公共交通ネットワークの充実
鉄道への乗り入れや他の公共交通機関(鉄道、地下鉄、バス等)との乗換え利便性向上、P&R駐車・駐輪場の整備を図ることで都市内交通の利便性が向上します。
- 魅力ある都市と地域の再生
LRT導入を契機とした道路空間の再構築や、トランジットモールの導入などにより、中心市街地の活性化や、都市と地域の魅力の向上が期待されます。
- 日本では全国各地でLRTの導入に向けた取り組みがなされている中で、補助事業や支援施策が拡充されています。