国土交通省
 国土審議会調査改革部会
 第6回持続可能な国土の創造小委員会・議事概要

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  1. 日時
     平成15年11月10日(月) 18:00〜20:00

  2. 場所
     中央合同庁舎3号館 11階特別会議室

  3. 出席委員(敬称略)
     武内委員長、小田切委員、中井委員、林委員、鷲谷委員

  4. 議事概要
    (1)開会
    (2)これからの政策の基本方向(その4)〜全国規模の「水と緑のネットワーク」の形成〜
     (事務局より資料説明後、質疑応答)
    (3)国土の総合的点検中間報告骨子(案)
     (務局より資料説明後、質疑応答)
    (4) 閉会

  5. 主な発言内容
    (2)これからの政策の基本方向(その4)〜全国規模の「水と緑のネットワーク」の形成〜
    • 新たなネットワークに追加する各機能の関係には、両立し得るものや対立するものがある。それぞれの関係をよく調査する必要がある。
    • 生物多様性の保全については、コアとなる生息地とその周辺部のネットワーク化を図ることで、生息地の復元を行っていくことが重要な課題である。
    • ネットワークというワードは無味すぎる。自然環境をインフラと位置付け、例えば“緑と水のインフラストラクチュア”としてはどうか。
    • オランダでは、エコロジカル・ネットワークであり、目的が明確である。
    • NPO、NGO等の主体の話が重要であり、この分野では、公共サイドより役割が大きい面がある。また、ネットワークの構築では、切れた部分をどのようにつなぐのかを明らかにすることが重要。
    • グランドデザインでは、1つ1つのネットワークが重層的につながって全国レベルになるという発想であり、その基本となる1つ1つのネットワークが重要。また、主体を明らかにする必要がある。
    • 例えば、指標種ごとにネットワークを作るという考え方もある。
    • 鳥獣害に関して、中山間地域では、防護策によって人が動物から囲い込まれているような状況が、ムラとしての誇りの空洞化、ムラの崩壊の最後の一撃となっている。これら地域での共存は難しい面がある。
    • 害獣については、人と住み分けることしかなく、動物の生きる場を確保することと、害獣を管理する人材が必要。
    • 大規模な整備ができる時代ではないので、ネットワークを形成する上で効果的に機能を発揮しうる‘ミッシングリンク’の部分を手当てすることが重要。

    (3)国土の総合的点検中間報告骨子(案)
     ア.1部について

    • 市街地形成の問題点についての記述が必要である
    • 美しさ、効率性、環境負荷といった資源の使い方の考えを示すことが必要。
    • 目次の構成が同列でないものもあり、ストラクチャーを示す必要がある。
    • 5.の「多自然居住地域」の部分で国土の中で人が飯を食っていく仕組みとして、グリーンツーリズムや工場等の産業論を展開してはどうか。

     イ.2部について

    • 「はじめに」で示された“持続可能性”と“美しさ”については、それぞれの項目の中でどのような論理的関係にあるのか読みとれる工夫が必要。
    • フローチャートのようなものを使って、目次構成を図示できないか。
    • 今までの全総、GDは冒頭にそれぞれの時代の人間像を示してきた。ライフスタイルについての記述が必要ではないか。
    • ‘主体’に関する項目が必要。
    • 都市近郊をはじめ、重点的に示す必要がある地域については別途項立てしてはどうか。
    • 深掘りをする必要のある重点地域として、都市郊外と「多自然居住地域」が良いのではないか。中心市街地については、「地域」委員会でやっている。
    • ボトムアップ型、参加型による国土計画の構築について、記載して欲しい。
    • 災害では、コスト、財政面について加えて欲しい。長期的に影響を及ぼすとコストがかかる。
    • 多自然居住地域については、21世紀の国土のグランドデザインで示された4戦略の一つであることが分かるように表題を修正して欲しい。
    • 持続可能性、美しさにそれぞれ固有の項目と、重なる部分がある。
    • 生物多様性は、持続可能性と美しさの両方に係るキーワードとして捉えることも可能。
    • 持続可能性と美しさの2軸で全体の項目を整理することができないか。

    (速報のため、事後修正の可能性があります。)


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